NHKマイあさラジオ、「今日は何の日」で、1945年8月7日、愛知県豊川市にあった海軍工廠が空襲されてから79年だと教えてくれた。
B29爆撃機124機P51戦闘機45機で、3,256発の500ポンド爆弾(250キロ級爆弾)が集中投下された。
死者2500人以上、負傷者約1万人。(豊川市史)
8月6日にヒロシマに原爆を投下した米軍は、8月9日にナガサキにも原爆を投下する間に豊川の海軍工廠を空襲、空爆した。
軍需施設だから、当然攻撃目標とされていたことはわかっていたであろうが、軍需施設に勤労動員されていた中学生、女学生、国民学校生多数が殺された。
語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚では愛知県は豊橋駅からタクシーで三ヶ根山に行ったことがあるが、その後、名古屋で新幹線に乗る前、中村区で遊女や女郎の骨を焼いた灰などで作られた観音様にお参りしたくらいで、豊川の海軍工廠の空襲のことは知らなかった。
豊川といえば、豊川稲荷が有名だから、行ったことはなくとも知っていた。
さらに、高校駅伝で豊川高校が活躍していたことがあり、そこの監督が箱根駅伝の日体大の監督に招へいされたが、体罰事件で首になったことは承知している。
戦争だから、海軍工廠のような軍需施設は狙われて当然のことだが、軍需工場は勤労動員された学生がいたから、前途ある若者が多数命を落とすことになってしまった。
戦争を始めたのは軍人であるが、そのとばっちりというか、殺されるのは市民だということをもう一度しっかり考えたい。
軍人は、自分たちだけ武装しているから、市民は軍人には逆らえない。
戦争が始まってしまえば、戦争に反対することなどできないし、軍人は手柄を上げて、出世することは考えるが、市民が死ぬことなど全く考えもしない。
ヒロシマに新型爆弾投下ということで、市民は新型爆弾が原爆であることなどわからなかったし、被爆者の様子などもわからなかったが、軍人たちは原爆の威力を知らないはずがなかったはずだ。
ヒロシマに原爆が投下されても、まだ降伏することにならず、ナガサキにも原爆が投下され、ようやく無条件降伏へと天皇が決断することになる。
あの戦争が終わって、軍人たちの幹部たちがおめおめと生き恥を晒したが、所詮人間なんて、自分のことしか考えないやつが出世し、『人間の條件』で描かれた梶のような良心を抱く人間は生き残れない。
靖国神社が大好きだった安倍元首相は反日反社の旧統一教会とズブズブの関係であったことで墓穴を掘った。
裏金自民党議員は犯罪者でありながら、弱い者いじめが得意な検察は裏金議員のような権力側の人間の犯罪は見て見ぬふりで、彼らを捕まえようとしない。
その彼らが親米で米国の戦争に協力しようとしているのだから、市民は選挙でそのことをしっかり考えて投票しなければならない。
米軍の投下した原爆、空襲空爆で殺された人々は発言することができない。
だから、生きている我々が、代わりに彼らの分まで発言する必要がある。
戦争に巻き込まれないように真剣に考えないと、またもと来た道にということになってしまう。