2023年11月、福岡県内の路上で、登校中の当時12歳の女子児童に性的暴行を加えた男の裁判で、「多大な恐怖や苦痛を味わい日常の生活にも支障」「人格を踏みにじる卑劣で悪質な犯行」であると宗像市に住む20歳の無職男に懲役6年6か月の判決が福岡地方裁判所(今泉裕登裁判長)であった。と7月19日のRKB毎日のWEBが伝えている。
12歳の女児といえば、小学校6年生であろう。朝自宅を出て、通学路で20歳の屑男に性的暴行された被害者は父親とも2人きりになれないほどのダメージ、PTSDを発症しているとも伝えられている。
一方で、加害者の男は被害者に一生の傷をつけてやると犯行動機を語っていると報じられている。
「自由のために」発信している立場であるから、被害女児とその家族が受けたダメージのことを考えるとわずか懲役6年6か月の判決を出した裁判長とその程度の求刑しか求めなかった検事に対する怒り心頭である。
性暴力は、被害者の魂、心を殺す「魂の殺人」であると被害者と支援者が訴えることで、刑法の名称が、強姦罪、強制性交罪を経て、不同意性交罪へと変わり、同意のない性行為は犯罪であるということが社会に浸透し始めた矢先のことである。
通学中の小学6年生に一生の傷をつけてやるという悪質さをむき出しにした20歳の男は6年6か月後には、刑務所から出て、また性犯罪を起こすだろう。
この男を生かしておいては社会が成立しないので、極刑を願うが、罪刑法定主義である以上、性暴力だけでは極刑にできないので、できるだけ長く塀の中に入れておく必要があり、こちらは検察がやる気があれば、もっと長く刑務所に入れておくようにすることは可能なはずである。
とりあえず、性暴力の厳罰化を求めている被害者と家族、支援者が立ち上がり、今回の事件の加害者を念頭に無期懲役で刑務所から出さないことができるように刑法を改正する運動を始めるように訴えたい。
さらに、検事と裁判官には、適正な刑罰ということをもっと事案の凶悪さに見合ったものにするように意識改革してもらいたい。
自分たちは司法試験に合格した特別な存在だという意識があるのかもしれないが、加害者の悪質さ、被害者の受けたダメージ、家族の苦しみを考えれば、刑罰は犯罪の名称だけで刑法の条文で見るだけでは、不十分で、被害者の声、家族の声によく耳を傾け、性暴力の場合は厳罰化することが求められている。
小学生が一生苦しめられることがあっていいわけがない。
極刑にできないなら、無期懲役にしなければ、被害者と家族の復讐を認める社会にしろという声がでてくる。
それでは、社会は成立しないので、性暴力取り分け、子どもに対する性暴力は極刑化無期懲役のどちらかにしなければならない。
語り継ぐ戦争、米兵の性犯罪を糾弾してきたが、いずれにしても、子ども狙った性暴力は極刑か無期懲役にすることが安全な社会の第一歩である。