2024年07月08日

娘殺された父親の怒り 受刑者の思いを伝える伝達制度

 昨日、七夕にもかかわらず、気温上昇で七夕史上過去記憶にない蒸し暑さだった。
 例年は梅雨時で、七夕伝説のおりひめとひこぼしが逢えないことが多かった。
 夜、あまりにも熱いので開けて寝たら、のどを痛め、これから医者に行く。

 都知事選挙については、書く気持ちなど全くなかった。偏向メディアが取り上げていた3人は応援する気持ちなど持ち合わせていなかったが、お医者の先生がYOUTUBEにアップされていたのでよく視聴した。
 利権の自民党が応援する利権の人、消費税を上げないと言いながら上げた民主党のうそつきの残党立憲が応援する人でなく、若い人にと思ったがヒロシマから出張ってきた上から目線の生意気そうな候補より、お医者の先生に当選してもらいたいと思ったが、結果はメディアの力に影響される人が多いということがよくわかった。

 さて、本日のテーマは犯罪被害者支援の「心情伝達制度」である。

 横浜市で2000年、当時22歳の長女を殺害された渡辺保さん(75)が5日、殺人罪などで無期懲役が確定した受刑者の男(46)の心境などを記した書面を受け取った。被害者や遺族の思いを刑務所職員を通じて加害者に伝える「心情等伝達制度」を利用し、男に初めて気持ちをぶつけた渡辺さんは「思いを言えたのはよかった」とする一方、「過去のことは忘れたい」という男の言葉に憤った。

 渡辺さんの長女は00年10月、同市内の路上で、勤め先から帰宅途中に車にはねられた上、包丁で首を刺されて殺害された。3年後、美保さんの中学時代の同級生だった男が自首し、逮捕された。

 05年3月、地裁で無期懲役の判決が言い渡されると、男は傍聴席の渡辺さんに向かって、「お前が迎えに行かなかったから娘は死んだんだよ」と暴言を吐いた。06年8月、精神的に不安定になっていた連れ合いは、電車にはねられて53歳で亡くなった。

 犯罪被害者らでつくる「にじの会」代表を務める渡辺さん。2023年12月に始まった心情等伝達制度により、07年に最高裁で無期懲役が確定していた男に初めて思いを伝える機会を得た。6月18日、刑務所職員に心情を伝えた。


 「想像力を磨け」というのは、毎日、書いている中で、いつの間にか身についてしまった口癖である。
 語り継ぐ戦争をメインに犯罪被害者支援を訴えてきた原動力は「自由のために」である。

 ために、本を読み、映画を観て想像力を磨いてきた。
 戦争と犯罪、いずれにしても、殺す側と殺される側に大別できそうな中で、もし、自分が、家族がと考えたことがあれば、戦争や犯罪で傷つき、斃れ、あるいは倒れた時に何を思うだろうか。

 娘を殺されたら、許されるものなら、加害者を殺してやりたいと思っても当然のことである。
 遺族である父親が団塊の世代で同世代だから、連れ合いまでもが天に召されてしまったことで、ダメージは倍加なんてものではないだろう。

 無期懲役で服役中の娘の同級生の加害者に限らず、反省などしないだろうし、仮に反省したとしても、娘が帰ってこられるわけでもない。
 それでも、心に空いた穴をふさごうと刑務所に収容されている加害者に手紙を送ってしまったのであろう。

 そのやむにやまれぬ行動は、加害者の気持ちがわかってよかったということで理解する。

 悪い奴は死刑にすべきであるが、無期懲役でも反省はできるだろうから、反省を求めたい遺族の気持ちが伝わってきて涙がこぼれそうになった。