池袋暴走事故から5年19日で5年となった。事故防止を願う遺族の歩みや加害者との交流、高齢運転者対策の今を伝えるということで4月21日から上中下と3回、読売が社会面で取り上げている。
被害者遺族の松永拓也さん(37)はあれから5年目にして初めて、妻と一人娘を失った事故現場の横断歩道を渡ったことが写真と共に伝えられている。
加害者が旧通産省工業技術院の元院長という要職にあった人で、事故当時、高齢でありながらも車の故障を訴え裁判でも無罪を主張したことから、大きな社会問題となった。
結局、車の故障説は認められず、アクセルとブレーキの操作ミスということで落ち着いたことから、禁錮5年の実刑判決が確定した。
最愛の妻子を失った松永さんはしばらく立ち直れなかったが、「関東交通犯罪遺族の会」(あいの会)代表の小沢樹里さん(43)ら遺族同士の助け合いで事故と向き合い、「事故撲滅 痛みを力に」という見出しのように交通事故をなくそうと活動を始めるのだった。
2007年に始まった「心情等伝達制度」で加害者と心が通い、前に進むことができた松永さん。
犯罪被害者らの思いを刑務所や少年院の職員が聞き取り、加害者に伝えるのが心情伝達制度である。
中傷を受けた加害者の家族は、加害者の家族を支援するNPO法人「ワールドオープンハート」の理事長阿部恭子さんに相談。面会を続けた阿部さんは加害者の衰えを目の当たりにする。
そして、加害者からの謝罪文が松永さんの手許に届く。
松永さんは心情伝達制度で加害者から謝罪を受け、ようやく前に進むことができるようになった。
団塊の世代の一員だから、事故後、運転免許を返上する高齢者が著しく増加したニュースで運転免許の更新をどうするか迷いが生じるようになった。
ほぼ毎日、軽トラで自宅と畑を往復するので、運転できなくなるのは困る。よく考えた結果、運転免許の更新が迫ってきた4月に高齢者講習などを受け、最寄りの場所で運転免許をこれから更新することにした。
自分も若い頃と較べ明らかに衰えている。 目も耳も歯も。認知機能もだ。
持論である。アクセルとブレーキを踏み間違える高齢者が多いが、オートマの車はエンジンをかけて、発信するまでブレーキペダルを踏んでいなければ、クリープ現象だとか耳にしたことがあるが、動き出してしまう。
アクセルとブレーキを慌てて踏み間違えるとはいうものの、ブレーキペダルを踏んでいるのだから、アクセルとブレーキを踏み間違えるということが理解できない。
それはそれとして、後期高齢者とならんとする以上、注意に注意を重ねなければ運転を続けることはできないことがわかった。
事故で、誰かを死なせてはどうにもならないからだ。