2024年04月07日

東京スカイツリー難工事に挑んだ職人たち

 「新プロジェクトx挑戦者たち」が始まった。
 「東京スカイツリー 天空の大工事 〜世界一の電波塔建設に挑む〜」というので、前回と同じように視聴した。時間がなくて最後までは視聴できなかったが、作業した人たちは無論の事、撮影も大変だっただろうなとあまりの恐怖に言葉も発することができないほどだった。
 目もくらむような高所で働く選ばれたとび職人たちの人間業とも思えない作業にTVで視聴しているだけにもかかわらず、高所が怖い自分からみれば、怖ろしくてぶるぶる震えてしまいそうなほどの迫力だった。


 前回の放送分をまとめたNHKプロジェクトx制作班今井彰『プロジェクトxリーダーたちの言葉』(文藝春秋)を買い求めて読んでしまうほど自分の心を激しく揺さぶった働く人たち。
 今回の新プロジェクトx挑戦者たちでも惜しみなく命がけのその働きぶりを視聴させてくれた。

 親族が大林組で働くようになっていることから大手ゼネコンとその下請けとの関係にも俄然興味を持って視聴していたが、現場で働く労働者が何社にも分かれて所属し、半ば腕の見せ所みたいに競争原理で働かされているとは知らないことだった。
 その代表みたいな二人が大林組の事実上の責任者と共にスタジオにやってきたのを視聴して、ああ、この人たちはその後も無事で技術者としてとび職人として頑張ってくれているのかと思い感激した。

 漫画や児童書の世界でのことならともかく、怠け者、働かないくせに世の中に不満をぶつけるような輩、人を騙す詐欺師のような輩が大嫌いな自分としてはモノ作りに挑む職人などは尊敬するばかりか、日本を支えている人として本来なら国から表彰されてしかるべき人達だと思っている。

 一般のとび職人だって敬意を払いたくなるほどすごい人たちだと常々考えていたが、スカイツリーの現場で働いた人たちは格別すごい存在だ。

 高所が苦手で自宅の屋根にも上れない自分から見れば、スカイツリーが完成して時が経過しても全く上りたいなどと考えたこともない。

 作った人たちはまさに命がけで頑張ってくれたから完成したスカイツリー。

 考えてみれば、岡林信康「山谷ブルース」ではないが、現場で働く労働者がいて、我々の生活が成り立っているわけで、職人と呼ばれる技術を持っている人たちの技術を次世代に継承していかなければ日本の技術力は低下する一方になってしまう。

 自分の父親、自分の夫、自分の息子などなど関係者は命がけで働く夫を支えてくれたわけで、この人たちにも併せてエールをおくりたい。

 前回は中島みゆきのテーマソング、語りの田口トモロヲともに良かった。
 乞うご期待である。
posted by 遥か at 09:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 雇用