2024年04月01日

薬害「紅麹」成分入りサプリで死者4人

 小林製薬「紅麹」成分入りサプリメントを摂取した人に健康被害が確認された問題で死亡者が計4人になったことを3月28日の読売が夕刊1面トップで伝えている。

 小林製薬の「紅麹」成分入りサプリメントを巡る問題で、健康被害をもたらしたとする「未知の成分」の詳しい解析はこれからだが、成分が生じた原因について、専門家の見方は様々だとも伝えている。

 紅麹菌の仲間には「シトリニン」と呼ばれるカビ毒を作るものがあるが、同社はシトリニン生成に関わる遺伝子がないタイプがあると論文で報告。これを選んで製造に使っている。問題となった2023年7〜10月に製造したサプリメントの原料からこの成分は検出されなかったとしている。

 同社は未知の成分について、分析結果から「カビ類が生成する成分と構造が似ている」とし、〈1〉紅麹菌とは別のカビなどの異物が混入した〈2〉紅麹菌自体が想定しない成分を生み出した――の両面で解析を進める。

 同社の見方に対し、専門家の意見も分かれる。


 日本の薬害で多数の被害者が出た事件として、50年代末から60年代のサリドマイド、60から70年代にかけてのスモン、同じころ、クロロキン、そして薬害エイズと思いつくままにこれだけの被害がでている。
 1985(昭和60)年ごろ、小学校2年生くらいだった女児にサリドマイドと同じような症状が出ていたので、60年代で完結していないのではないか。サリドマイドは。

 大きく分けると公害病と薬害とに分かれる化学物質を摂取したことによる体の異変。当事者にしてみれば、これほど辛いことはない。
 ところが、米国では薬害サリドマイドを防いでいるのだ。FDA(食品医薬品局)のフランシス・ケルシー博士が胎児への影響に関するデータがないという理由で認可されなかったことで、米国内でのサリドマイド発売は阻止された。

 サプリメント全盛時代というのか、通販で値引きせずに販売でき、大儲けできることから、あらゆる企業が通販サプリに参入している。
 TVで大々的に宣伝するから消費者は簡単に洗脳されてしまう。
 他者のことを言っているのではない。
 かくいう自分だってサプリを摂取している。何を摂っているかは内緒であるが、こういうものは、自己暗示というのか効くと思って飲まなければ効果がないので、気休めだとはわかっちゃいるがやめられない。

 ところがである。
 効かないだろうと思いつつ摂っているサプリが効いたどころか、これが原因で病気になり、死んでしまったと言うのではこれは許せない。
 しかも、社長は辞職せず、責任を取ろうとしない。開き直って被害者に対し、謝罪もしていない。許せない。
 石をぶつけてやりたいと被害者の遺族は思っているかもしれない。
 死んでしまった人間は生き返らせられない。後はきちんと補償してもらわなければならない。

 サプリはそもそも効かなくても誰も文句は言わないものだ。
 気休めなのだから。
 ただし、効きすぎというか、体に害があるようなものを販売していいわけがないだろう。
 サプリの通販でカネ儲けしている経営者は安全第一、このくらいはわかっていてもらわないと困る。
posted by 遥か at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境問題・公害問題