戦闘機輸出という安全保障政策の根幹に関わるルールが、与党の合意だけで変更される。とメディアが伝えている。
3月16日の毎日新聞社説によれば、国会で十分に議論されないことを危惧せざるを得ない。
英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機を日本が直接、第三国へ輸出できるようになる。難色を示していた公明党が、政府の歯止め策を受け入れ、容認に転じた。
高い殺傷能力を持つ戦闘機の輸出は、国際紛争を助長する恐れがある。憲法の平和主義に反しかねない問題だ。
政府は2014年、従来の武器輸出三原則を転換し、防衛装備移転三原則に改めた。武器の輸出を慎むとしてきたものを、平和貢献や日本の安全保障に資する場合には輸出を認めることにした。
2023年末には、三原則の運用指針を改定し、地対空ミサイルなど殺傷能力のある武器の完成品を含め、ライセンスを持つ国に輸出できるようにした。今回の合意により、殺傷武器の輸出が拡大することになる。
アジア太平洋戦争に敗れて79年になる3月10日の東京大空襲、空爆に関して「焼野原、爆音 今も鮮明」「『戦争のない世』願い」「大空襲 小松原庸子さん語る」という見出しで3月9日の読売が反戦記事を掲載している。
戦争で滅茶苦茶にされたにもかかわらず、たかだか79年経っただけで、もう戦争に加担しようとする岸田政権。世論調査で不人気なわけである。
安全保障関連法案を改定し「集団的自衛権行使容認」を法制化した安部首相も酷かったが岸田首相も全く変わらず酷いもので、「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」の安全保障三文書を改定したら、武器輸出三原則を変えるこんな人が船長なら、にっぽん丸は遠からず沈むであろう。
3月10日に米軍による東京大空襲、大空爆があったことを経験した人がどんどん退場していく中で、フラメンコの世界では著名な小松原庸子さん(93)は「生きるか死ぬか、どうなるかわからない毎日だった。今でも『ウー』という警報音が耳から離れない」という。
4月には沖縄に上陸した米軍の攻撃で6月23日、守備隊は牛島司令官の死で戦闘は終結した。
そして、8月にはヒロシマ、ナガサキに米軍によって原爆が投下された。
日本を滅茶苦茶にしてくれた米軍といえば、子どもの頃視聴したTVドラマを思い出す。
西部劇という米国先住民族と移民である白人の戦いだ。先住民族のことを米国大陸をインドと間違ったかして欧州からの移民である白人はインディアンと呼んでいたが、正直者のインディアンは例の有名なセリフ「白人二枚舌」にやられ、戦争に敗れた後、居留地に押し込まれた。
白人には、武器商人がいて、白人側ばかりかインディアンにも武器を売った輩がいるのだ。
白人のやることといえば、アフリカなどの植民地においても、支配者ばかりいか解放運動する側にも武器を売り渡すのだ。
武器輸出をしてはならないことはこうした歴史から学べば、絶対やってはいけないことである。
日本には売れる物が山ほどあるではないか。
水を筆頭に森林から取れる材木に食料としての米もあるではないか。
リーダーがおバカだと悪夢のような悲惨な戦争に再び巻きこまれてしまう。
ウクライナにロシアが侵攻侵略して2024年2月24日で2年が経った。
日本が武器輸出は日本国憲法の精神でできないことを知っているウクライナのゼレンスキー大統領は敗戦後の復興を経験した日本に復興における支援と地雷撤去など武器でなくともできる日本ならではの支援を期待しているではないか。
戦争に加担するのはよくない。
武器輸出はやめるべきだ。
自分の大好きな会津の教え「ならぬものはならぬ」だ。