「食 世界」というタイトルで読売が連載をしているその1月29日スイス編で「植物で『肉』地球を救う」「温室ガス減 広がる販路」という見出しで、植物由来の材料を使った[Planted」の製品を紹介していた。
所謂代替肉のことである。
代替肉製造を手がけるプランテッドは2019年創業の大学発のベンチャー企業。共同創業者のルーカス・ブー二さん(34)は「一口ごとに世界をよくしたい」という信念を持つ。
肉の代わりにエンドウ豆やヒマワリの種、オーツ麦などの植物由来の材料を使い、人工の添加物は使っていない。
チューリヒ工科大で食品科学を専攻し、2013年のオーストラリアへの留学中、畜産業が環境負荷の大きい産業だと指摘する論文を目にした。肉を大量生産する処理方法に疑問を感じ、大好きだった肉を食べることができなくなった。
米国にいたいとこで食品会社に勤めていたパスカル・ビエリさん(38)から「代替肉を無添加で作れるかな」とSNSでメッセージが届く。
米国で市場に出回っていた代替肉を使ったハンバーガーに添加物が多いことに疑問を持ち、連絡してきたという。
代替肉の研究者と資金調達のノウハウを持つ仲間4人が共同創業者となり、プランテッドを設立した。
今、200人以上の従業員がいて、商品は欧州のスーパーなど約8700店で販売され、約6100のレストランで提供されている。
代替肉生産で排出する温室効果ガスは通常の肉と較べて2割程度。肉を大量消費せず、一部を植物由来に替えるだけで環境負荷が減ることを知ってほしいとブー二―さん。
食にこだわる人にビーガン(完全菜食主義者)がいると耳にする。
一方で、肉大好きという人だって滅茶苦茶に多いはずだ。
語り継ぐ戦争の団塊の世代の一人としては、子どもの頃、肉など食べた記憶はほとんどないからか、社会人になってから、外食していた昼食では肉を食したことが多かったような気がする。
そのことと、炎症性腸疾患クローン病に罹患したことと関係があるかどうか不明ながら、少しは影響があったかもしれないと勝手に思っている。
ただし、病気になってからは、厳しい食事制限を経て今日に至るので、今は肉は全く食さなくなった。
偶々、20年くらい前から狭い面積ながら野菜作りを始め、その後、有機無農薬での野菜作りに目覚めたから、今はその手作りの有機無農薬野菜を食している。
つまり、環境問題に関する意識が極めて高いので、有機無農薬での野菜作りをしているが、元は炎症性腸疾患になってしまったことが影響しているにちがいない。
肉が好きで肉ばかり食したからと言って長生きする人は長生きだろうし、野菜だけ食べていたから長生きするということがあるのかどうかわからない。
欧米は狩猟民族が多く、自分は農耕民族の一人だから、殺生が好きでないことも相俟って肉を食べていないが、代替肉には関心がある。
というのは、代替肉の中身が体によさそうなもののようだからでもある。
一つ気づくのは肉が主の人と野菜が主の人とでは体型が異なるということで、野菜ばかり食している人より肉食の人の方がふっくらしていると思うのは偏見か。
地球環境への負荷が減ることはよいことであることは間違いないし、体にも良いとなれば、代替肉市場は有望である。