「召集令状が届き戦場へ」「兵士となったウクライナ市民が撮影した戦争の実態」NHKスペシャル「戦場のジーニャ 〜ウクライナ 兵士が見た“地獄”〜」を全部ではなかったが視聴することができたので語り継ぐ戦争の立場から書いておく。
「ロシアによるウクライナ侵攻から2年。ウクライナでは数多くの市民が兵士となり最前線で戦っている。彼らが初めての戦場で自撮りした映像を軸に戦争の実態を伝える。」と㏋にある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、2022年2月24日のロシアによる侵攻、侵略以降、ウクライナ兵の死者が3万1000人に上ると明らかにした。負傷者数はロシア側を利するとして触れなかったが、ロシア軍の死者数は約18万人と主張した。と2月27日の読売が伝えている。
語り継ぐ戦争だから、関連の書物を読み、映画を観て知識を得てきたが、戦後生まれの団塊の世代の一員としては、戦地に行ったことも、爆弾の怖ろしさ、銃撃の怖さなど戦場の怖さは知る由もなかった。
TVでの視聴とはいうものの、戦場の怖さ、地雷の爆発で脚を失った兵士の苦しみなど極限状況に置かれた恐怖は半端ではなくまさに戦場で戦うということの怖ろしさが伝わってきた。
戦場でなければ、市民が人を殺すことなど簡単にできることではないが、戦場ではロシア兵を殺さなければ自分が殺されてしまうわけで、兵士が「人を殺すというような意識はない」と語っていたように戦場ならではの人間の変わり身というか意識の明らかな変化というものを感じないわけにはいかなかった。
この番組を視聴して、ウクライナは奪われた領土は諦めて停戦し、北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、2度とロシアの侵攻、侵略をさせないようにした方が賢明ではないかと考えざるをえない。
日本は北方領土どころか千島列島をソ連、ロシアに奪われているが、ロシアと戦争で戦って勝てるわけがないので領土奪還は国連で訴えるしかない。思えば、1945年8月9日未明の侵攻侵略時、ソ連のスターリンは北海道の半分を占領しようとしていたのだから、米軍が先にすんだ進駐してくれたことで北海道を奪われずにすんだと考えれば、我慢するしかない。
ゼレンスキー大統領が奪われた領土を奪還するまで戦うという強いリーダーシップは高く評価するが、すでに3万1000人が犠牲となっているのだから、これ以上犠牲者を出さないようにすることもリーダーとしては考える必要がある。無論、勝てる見込みがあるなら、戦って領土を奪い返すことに賛成だ。
米国で、ロシアのプーチン寄りのトランプが大統領になるようなことになれば、ウクライナへの軍事支援がなくなることは明白だから、欧州だけではとても、軍事支援を支え切れず、ウクライナはますます苦戦することになってしまいそうだ。
ロシアが軍事力でウクライナの領土を奪ったまま、停戦すれば、中国も軍事力を使って他国への侵略をする可能性が高くなるが、台湾はともかく、日本を攻撃すれば、米軍基地に影響が及ぶので、その心配はなさそうだ。
トランプが大統領になれば、米軍基地を日本から撤去することもあるかもしれないし、日本を米国が守るなんてことはあり得ないだろうが、米国の軍隊を守ることは絶対やるだろう。
いずれにしても、ウクライナの祖国防衛の士気が高いことは認めるが、米国の軍事支援頼みではもうこれ以上の戦争は難しい。
とにかく、ロシアを世界から孤立させ、ロシアは国際大会に出場させないことを徹底すべきだ。
2024年02月29日
2024年02月28日
『わたしのかあさん―天使の詩―』
「晴耕雨読」という暮らしに憧れ、生活力のあった連れ合いを頼りに50代半ばを前に退職し、月に一度は映画を観ることも自分に課してきたが、コロナ禍で20年から23年は映画館に行くことも減ってしまった。
それでも、23年くらいからは少しは観ることができるようになり、24年になって、復活しつつあることが嬉しい。
復活しつつある途上で、読売が紹介していた山田火砂子監督、寺島しのぶ、常盤貴子主演『わたしのかあさん―天使の詩―』を観ているので書いておきたい。
障がい者施設の施設長の許に施設への入園を求める母親が施設長の親友に連れられてやってくる。
両親が知的障がい者であることから福祉の道に進んできた施設長の過去が明かされるのだ。
知的障がい者の両親を持つ小学生の娘は、勉学優秀で母親が漢字が読めないことから、ほかの子どもの母親と様子が異なっていることに気づき、恥ずかしさから嫌悪感を抱いてしまう。
しかし、祖母や親友の父親の医師から、母親も父親も知的障がい者であっても親としては愛情が豊かで、人間としても善意の塊のような申し分ない女性であることを諭され、母親を見直すのだ。
絵を描くことに才能があったかして、母親がコンクールで表彰されたことを契機に娘は団地住まいの部屋で子どもたちに読み聞かせ、母親は絵の教室を開く。
ところが、世は無常で母親は若くして亡くなってしまうのだった。
奨学金で学校を卒業した娘は福祉の道に進み、自分の進路に大きな影響を与えた母親のことを本に書くことを勧められ、母親との思い出を書き綴るのだった。
自民党比例選出の女の議員がLGBTやアイヌ、朝鮮半島の民族、そして性暴力被害者などへの差別発言を繰り返し、何らお咎めもなく、注意もしない自民党は差別を容認しているのかと厳しく糾弾してきた。
一方、れいわ新選組の山本太郎代表は国会に重度の障がい者を押し上げ、障がい者福祉に政治がもっと力を入れるべく政治活動をしてきた。
障がい者団体と関係者の有権者は選挙でどちらを選択すべきかもう答えはでている。
山田火砂子監督作品は福祉の関係者には必見であり、関係者でなくとも福祉に関わったことがある自分にとっても、大変勉強になる。
映画で描かれた母親は日本脳炎、父親は確か事故だったかで頭を打ったことが原因で知的障がい者になったということで、障がい者は誰がいつなるかわからないことを取り上げ、差別をしてはならないことを山田火砂子監督はさりげなく訴えていた。
映画では21世紀のヒトラー+スターリンこと悪魔殺人鬼のプーチンがウクライナに侵攻、侵略し、戦況が不利になれば、核兵器のボタンを押すのではないかということも取り上げていた。
語り継ぐ戦争の立場からみれば、トランプが邪魔して米国の支援が滞り、劣勢に立たされているウクライナの将兵が戦死、あるいは障がい者になっている人が多数出ていることを考えれば、奪われた国土を奪還できなくともそろそろ停戦にもっていかないとさらに犠牲者が増えてしまう。
病気や事故、戦争で障がい者になる人のことを考えれば、健常者との差なんて紙一重である。
京都に行ったとき大石順教尼の仏光院に行き、お参りしてきたことがある。
そう、大阪で芸妓をしていたとき、日本刀で両腕を切り落とされ障がい者になるも、口で筆を動かし絵を描いたことで知られた女性である。
障がい者となった人には大石さんのような先駆者的女性もいたのである。
映画を一人でも多くの人が観て、障がい者と健常者は紙一重であり、差別をしてはならないということが社会に広まることを期待したい。
最後に、映画ファンとしては、寺島しのぶは相変わらず上手くて、渡辺いっけいも上手くて参った。
大好きな高島礼子が出演していたのはファンとしては大いに喜んでいる。
それでも、23年くらいからは少しは観ることができるようになり、24年になって、復活しつつあることが嬉しい。
復活しつつある途上で、読売が紹介していた山田火砂子監督、寺島しのぶ、常盤貴子主演『わたしのかあさん―天使の詩―』を観ているので書いておきたい。
障がい者施設の施設長の許に施設への入園を求める母親が施設長の親友に連れられてやってくる。
両親が知的障がい者であることから福祉の道に進んできた施設長の過去が明かされるのだ。
知的障がい者の両親を持つ小学生の娘は、勉学優秀で母親が漢字が読めないことから、ほかの子どもの母親と様子が異なっていることに気づき、恥ずかしさから嫌悪感を抱いてしまう。
しかし、祖母や親友の父親の医師から、母親も父親も知的障がい者であっても親としては愛情が豊かで、人間としても善意の塊のような申し分ない女性であることを諭され、母親を見直すのだ。
絵を描くことに才能があったかして、母親がコンクールで表彰されたことを契機に娘は団地住まいの部屋で子どもたちに読み聞かせ、母親は絵の教室を開く。
ところが、世は無常で母親は若くして亡くなってしまうのだった。
奨学金で学校を卒業した娘は福祉の道に進み、自分の進路に大きな影響を与えた母親のことを本に書くことを勧められ、母親との思い出を書き綴るのだった。
自民党比例選出の女の議員がLGBTやアイヌ、朝鮮半島の民族、そして性暴力被害者などへの差別発言を繰り返し、何らお咎めもなく、注意もしない自民党は差別を容認しているのかと厳しく糾弾してきた。
一方、れいわ新選組の山本太郎代表は国会に重度の障がい者を押し上げ、障がい者福祉に政治がもっと力を入れるべく政治活動をしてきた。
障がい者団体と関係者の有権者は選挙でどちらを選択すべきかもう答えはでている。
山田火砂子監督作品は福祉の関係者には必見であり、関係者でなくとも福祉に関わったことがある自分にとっても、大変勉強になる。
映画で描かれた母親は日本脳炎、父親は確か事故だったかで頭を打ったことが原因で知的障がい者になったということで、障がい者は誰がいつなるかわからないことを取り上げ、差別をしてはならないことを山田火砂子監督はさりげなく訴えていた。
映画では21世紀のヒトラー+スターリンこと悪魔殺人鬼のプーチンがウクライナに侵攻、侵略し、戦況が不利になれば、核兵器のボタンを押すのではないかということも取り上げていた。
語り継ぐ戦争の立場からみれば、トランプが邪魔して米国の支援が滞り、劣勢に立たされているウクライナの将兵が戦死、あるいは障がい者になっている人が多数出ていることを考えれば、奪われた国土を奪還できなくともそろそろ停戦にもっていかないとさらに犠牲者が増えてしまう。
病気や事故、戦争で障がい者になる人のことを考えれば、健常者との差なんて紙一重である。
京都に行ったとき大石順教尼の仏光院に行き、お参りしてきたことがある。
そう、大阪で芸妓をしていたとき、日本刀で両腕を切り落とされ障がい者になるも、口で筆を動かし絵を描いたことで知られた女性である。
障がい者となった人には大石さんのような先駆者的女性もいたのである。
映画を一人でも多くの人が観て、障がい者と健常者は紙一重であり、差別をしてはならないということが社会に広まることを期待したい。
最後に、映画ファンとしては、寺島しのぶは相変わらず上手くて、渡辺いっけいも上手くて参った。
大好きな高島礼子が出演していたのはファンとしては大いに喜んでいる。
2024年02月27日
戦いの勝者に捕らえられた捕虜
「捕らわれた息子 返せ」「ウクライナ侵略2年 兵士の母悲痛『連絡を』」「露収容所転々か 案じる日々」「民間人も拘束10か月」という見出しで、ロシアのウクライナ侵略戦争から2月24日で2年が経ち、ウクライナ国民の苦しみは続いているが、ロシアに捕らわれた兵士の家族は再会できる日を待ち望んでいる。と2月25日の読売が伝えている。
紙面ではウクライナ西部リビウに暮らすエレーナさん(49)が海兵隊員の長男との再会を待っている様子にスポットを当てている。
長男はウクライナ南東部の要衝マリウポリでロシア軍に包囲されて捕虜となり、その後の消息が途絶えていた。ウクライナとロシアで200人以上の捕虜交換した際、交換の人員の中には含まれていなかったが、無事であることがわかった。
「ロシアが捕虜交換を渋っているが、一日も早く戻ってきてほしい。それが叶わないなら、せめて連絡だけはとりたい」
ウクライナでは兵士だけではなく、民間人も拘束されているということで、マリウポリで暮らしていた舞台演出家のアナトリー・レフチェンコさん(54)の証言も掲載している。
ハーグ陸戦条約では、捕虜に対する人道的な扱いを義務付け、彼らの生命、尊厳、個人的な権利の保護を強調しているが、戦争だから、捕虜を虐待する例が後を絶たない。
語り継ぐ戦争では、アジア太平洋戦争を戦った日本から見てみると、関東軍の731石井部隊が中国人捕虜をマルタと称し、人体実験したが、敗戦後、米国は人体実験のデータと引き換えに戦犯として裁かれなければならない石井部隊を免責。
日本を空爆し、撃墜された米軍機の乗務員が捕虜となり、生体解剖された九州大学医学部生体解剖事件もあった。
名古屋空襲で撃墜され、捕虜となった米軍機の乗務員を東海軍が斬首し、生体解剖事件同様戦犯としてその責任を追及されてもいる。
侵略先の東南アジアでは、バターン半島で日本軍に投降したアメリカ軍・アメリカ領フィリピン軍の捕虜が、捕虜収容所に移動する際に多数死亡した行進が戦後、捕虜虐待と問題視されている。
一方、ウクライナに侵攻、侵略したロシアの前身ソ連は1945年8月9日未明から満洲や朝鮮半島などに侵攻したソ連兵は無抵抗の満蒙開拓団などの女性を襲撃し、略奪、性的暴行を繰り返し、葛根廟では無抵抗の開拓民を戦車で轢き殺した。
敗戦後は、日本人をシベリアに連行し、収容所に抑留し、強制労働させた。
ソ連兵は、ベルリン陥落後、ドイツ人女性を襲撃し、10代から中高年まで多くの女性を性的暴行したとドイツでは語り継がれている。
戦争だから、ふつうの人がふつうでいられなくなり、相手を殺さなければ自分が死ぬことになるし、平時なら殺人犯として刑罰を受けることになるはずが、戦時なら許されてしまう怖ろしさがある。
戦争では兵士は武器を持っているから、敗戦側の民間人の立場となれば、女性は性的暴行されることなどは日常茶飯事である。
そういう中でも、日本兵が「生きて虜囚の辱を受けず」と戦陣訓で捕虜となることを許されなかった。ということで、このことが玉砕という美辞麗句に置き換えさせられた全員で死ぬことを強要されたことにつながった。
民主主義の国では人間の生命が一番大事だとされ、次いで大事なのが自由だという価値観だから、戦況が不利になったら、降参すればいいと教育されてきたが、全体主義、独裁者の下で生きるひとはたいへんだ。
ウクライナの兵士は国土と家族、自由と民主主義を守るという戦うための目的があるが、ロシアの兵士にはこれがないから、戦場で自暴自棄になって、ウクライナの兵士を虐待したり、非武装の市民に乱暴狼藉を働いたりすることがすくなくないのではないか。
とにかく、一日も早くロシアが侵攻、侵略をやめて停戦するようになることを願う。
ロシアが勝つと、中国も他国に侵略し、戦争で領土を拡張しようとするだろうから、何としても、ロシアに勝たせてはいけない。
紙面ではウクライナ西部リビウに暮らすエレーナさん(49)が海兵隊員の長男との再会を待っている様子にスポットを当てている。
長男はウクライナ南東部の要衝マリウポリでロシア軍に包囲されて捕虜となり、その後の消息が途絶えていた。ウクライナとロシアで200人以上の捕虜交換した際、交換の人員の中には含まれていなかったが、無事であることがわかった。
「ロシアが捕虜交換を渋っているが、一日も早く戻ってきてほしい。それが叶わないなら、せめて連絡だけはとりたい」
ウクライナでは兵士だけではなく、民間人も拘束されているということで、マリウポリで暮らしていた舞台演出家のアナトリー・レフチェンコさん(54)の証言も掲載している。
ハーグ陸戦条約では、捕虜に対する人道的な扱いを義務付け、彼らの生命、尊厳、個人的な権利の保護を強調しているが、戦争だから、捕虜を虐待する例が後を絶たない。
語り継ぐ戦争では、アジア太平洋戦争を戦った日本から見てみると、関東軍の731石井部隊が中国人捕虜をマルタと称し、人体実験したが、敗戦後、米国は人体実験のデータと引き換えに戦犯として裁かれなければならない石井部隊を免責。
日本を空爆し、撃墜された米軍機の乗務員が捕虜となり、生体解剖された九州大学医学部生体解剖事件もあった。
名古屋空襲で撃墜され、捕虜となった米軍機の乗務員を東海軍が斬首し、生体解剖事件同様戦犯としてその責任を追及されてもいる。
侵略先の東南アジアでは、バターン半島で日本軍に投降したアメリカ軍・アメリカ領フィリピン軍の捕虜が、捕虜収容所に移動する際に多数死亡した行進が戦後、捕虜虐待と問題視されている。
一方、ウクライナに侵攻、侵略したロシアの前身ソ連は1945年8月9日未明から満洲や朝鮮半島などに侵攻したソ連兵は無抵抗の満蒙開拓団などの女性を襲撃し、略奪、性的暴行を繰り返し、葛根廟では無抵抗の開拓民を戦車で轢き殺した。
敗戦後は、日本人をシベリアに連行し、収容所に抑留し、強制労働させた。
ソ連兵は、ベルリン陥落後、ドイツ人女性を襲撃し、10代から中高年まで多くの女性を性的暴行したとドイツでは語り継がれている。
戦争だから、ふつうの人がふつうでいられなくなり、相手を殺さなければ自分が死ぬことになるし、平時なら殺人犯として刑罰を受けることになるはずが、戦時なら許されてしまう怖ろしさがある。
戦争では兵士は武器を持っているから、敗戦側の民間人の立場となれば、女性は性的暴行されることなどは日常茶飯事である。
そういう中でも、日本兵が「生きて虜囚の辱を受けず」と戦陣訓で捕虜となることを許されなかった。ということで、このことが玉砕という美辞麗句に置き換えさせられた全員で死ぬことを強要されたことにつながった。
民主主義の国では人間の生命が一番大事だとされ、次いで大事なのが自由だという価値観だから、戦況が不利になったら、降参すればいいと教育されてきたが、全体主義、独裁者の下で生きるひとはたいへんだ。
ウクライナの兵士は国土と家族、自由と民主主義を守るという戦うための目的があるが、ロシアの兵士にはこれがないから、戦場で自暴自棄になって、ウクライナの兵士を虐待したり、非武装の市民に乱暴狼藉を働いたりすることがすくなくないのではないか。
とにかく、一日も早くロシアが侵攻、侵略をやめて停戦するようになることを願う。
ロシアが勝つと、中国も他国に侵略し、戦争で領土を拡張しようとするだろうから、何としても、ロシアに勝たせてはいけない。
2024年02月26日
18歳での旅立ち 医師への感謝と母の悲しみ
日本医師会と読売新聞社が開催する「第7回 生命(いのち)を見つめるフォト&エッセー」の受賞作品が2月25日の読売の広告の紙面に掲載されている。
フォト部門は、生命の尊さ、大切さを感じさせる作品を募集。人間、動物、自然など被写体は自由。
エッセー部門は、病気やけがをした時の思い出、介護や生命の誕生にまつわる話、医師や看護師、患者との交流など、医療や介護に関するエピソード、お世話になった医師や看護師ら宛てに送ったという想定の「感謝の手紙」などを募集。小学生の部では、生命を身近に感じたエピソードをテーマとする。
日本医師会賞を受賞したのは愛知県の坂野和歌子さん(50歳)の『天国からの贈り物』で、寄る年波で涙腺が弱くなっていることも影響してか涙を流しながら読んだので書いておく。
ウクライナにロシアが侵攻、侵略して昨日、2月24日で2年経ち、米国でトランプが邪魔して武器援助が遅れ、急激に劣勢に立たされているウクライナで戦死傷者が増えていることから、自分は安全地帯にいてウクライナの人々を殺害しようと企む21世紀のヒトラー+スターリンこと悪魔殺人鬼のプーチンの生命が守られ、ウクライナの市民や国土を防衛するために立ち上がった兵士たちの生命が奪われるという理不尽さに怒りと悲しみの気持ちを抱きながら生命ということを考えているときに坂野さんの手紙で綴られたエッセイに心を揺さぶられた。
坂野さんの娘春香さんが小学校6年生のとき、激しい頭痛と嘔吐に襲われ救急車で運ばれた救命救急センターで脳腫瘍が発覚した。手術を担当し、7年にも及ぶ闘病を支えたⅯ医師への手紙という形式で、春香さんが生前、書き遺してくれた絵本が完成したので天国からの贈り物としてプレゼントするので受け取ってもらえると幸いだという作品である。
春香さんが旅立ったのは18歳のときで、手紙を書いたのはあれから3年を迎えようとしている秋のことだった。
術後の放射線治療や半年間に及ぶ抗がん剤治療を受け、以来、病と向き合い、不登校になったりしたが、Ⅿ医師の許での定期健診だけは楽しみにしていた。診察日が近づくと、伝えたいことや、見てもらいたい制作作品などを考えていた春香さん。
絵を描くことが大好きだったので自分の想いを表現した絵や作品を大好きだった先生に見てもらいたかったのだ。手にとって「おお、これはすごい!」と言ってもらったときのほほえみは喜びに満ちあふれていた。
高校生になると「漫画家になる」という夢を持つようになった。
7年目に入ろうとするとき、再発の疑いを告げられ、手術は成功したものの、予告されていたとおり、右半身麻痺と失語症の障害を負った。そんな状況の中で左手で描き、亡くなる1か月前に完成させてくれたのが「✕くん」という絵本だった。
存在意義を失いかけていた主人公の✕くんが、ある女の子のたった一言で勇気が湧いて前を向いて進んでいく。という物語である。
「人の心に何かを刻みたい」「人の役に立ちたい」病床の枕もとで呟いていたという春香さん。
泣きながら、読み、泣きながら書くという情けない状況で綴ったが、医師の仕事というのがまさに春香さんの思いを体現させるものだから、18歳で旅立つ無念さと医師への感謝の気持ちが伝わってくるのだ。
何とか治ってもらいたかった。
18歳は若すぎる。
病気で旅立つ一方で、ウクライナやパレスチナでは戦争で死んでいく人たちが多数でている。
病気は防ぎようがないが、戦争は人間が始めたことだから、人間の意志でやめられるはずだが、現実はおもうようにならない。
フォト部門は、生命の尊さ、大切さを感じさせる作品を募集。人間、動物、自然など被写体は自由。
エッセー部門は、病気やけがをした時の思い出、介護や生命の誕生にまつわる話、医師や看護師、患者との交流など、医療や介護に関するエピソード、お世話になった医師や看護師ら宛てに送ったという想定の「感謝の手紙」などを募集。小学生の部では、生命を身近に感じたエピソードをテーマとする。
日本医師会賞を受賞したのは愛知県の坂野和歌子さん(50歳)の『天国からの贈り物』で、寄る年波で涙腺が弱くなっていることも影響してか涙を流しながら読んだので書いておく。
ウクライナにロシアが侵攻、侵略して昨日、2月24日で2年経ち、米国でトランプが邪魔して武器援助が遅れ、急激に劣勢に立たされているウクライナで戦死傷者が増えていることから、自分は安全地帯にいてウクライナの人々を殺害しようと企む21世紀のヒトラー+スターリンこと悪魔殺人鬼のプーチンの生命が守られ、ウクライナの市民や国土を防衛するために立ち上がった兵士たちの生命が奪われるという理不尽さに怒りと悲しみの気持ちを抱きながら生命ということを考えているときに坂野さんの手紙で綴られたエッセイに心を揺さぶられた。
坂野さんの娘春香さんが小学校6年生のとき、激しい頭痛と嘔吐に襲われ救急車で運ばれた救命救急センターで脳腫瘍が発覚した。手術を担当し、7年にも及ぶ闘病を支えたⅯ医師への手紙という形式で、春香さんが生前、書き遺してくれた絵本が完成したので天国からの贈り物としてプレゼントするので受け取ってもらえると幸いだという作品である。
春香さんが旅立ったのは18歳のときで、手紙を書いたのはあれから3年を迎えようとしている秋のことだった。
術後の放射線治療や半年間に及ぶ抗がん剤治療を受け、以来、病と向き合い、不登校になったりしたが、Ⅿ医師の許での定期健診だけは楽しみにしていた。診察日が近づくと、伝えたいことや、見てもらいたい制作作品などを考えていた春香さん。
絵を描くことが大好きだったので自分の想いを表現した絵や作品を大好きだった先生に見てもらいたかったのだ。手にとって「おお、これはすごい!」と言ってもらったときのほほえみは喜びに満ちあふれていた。
高校生になると「漫画家になる」という夢を持つようになった。
7年目に入ろうとするとき、再発の疑いを告げられ、手術は成功したものの、予告されていたとおり、右半身麻痺と失語症の障害を負った。そんな状況の中で左手で描き、亡くなる1か月前に完成させてくれたのが「✕くん」という絵本だった。
存在意義を失いかけていた主人公の✕くんが、ある女の子のたった一言で勇気が湧いて前を向いて進んでいく。という物語である。
「人の心に何かを刻みたい」「人の役に立ちたい」病床の枕もとで呟いていたという春香さん。
泣きながら、読み、泣きながら書くという情けない状況で綴ったが、医師の仕事というのがまさに春香さんの思いを体現させるものだから、18歳で旅立つ無念さと医師への感謝の気持ちが伝わってくるのだ。
何とか治ってもらいたかった。
18歳は若すぎる。
病気で旅立つ一方で、ウクライナやパレスチナでは戦争で死んでいく人たちが多数でている。
病気は防ぎようがないが、戦争は人間が始めたことだから、人間の意志でやめられるはずだが、現実はおもうようにならない。
2024年02月25日
占領地で進む「ロシア化」に目をつぶるな
2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻、侵略してから昨日で2年が経った。
ウクライナ侵略を続けるロシアがウクライナ東・南部の占領地で進める「ロシア化」政策は、学校教育にも及んでいる。占領地から逃れた小学校の女性教師(59)が、露当局に乗っ取られた教育現場の実態を証言した。と2月22日の読売(倉茂由美子記者)が伝えている。
女性は教師歴約40年のメロスラバさん(仮名)。占領地に残る長女(39)の身を案じ、避難先のポーランドの首都ワルシャワで匿名を条件に取材に応じた。
当時住んでいた南部ヘルソン州の町は、ロシアの侵略初日の2022年2月24日に制圧された。授業はオンラインで続けていたが、約2か月後、「緊急会議」として呼び出された学校は武装した兵士が取り囲み、校舎にはロシア国旗が掲げられていた。
「若き愛国者集団を作る」親露派で、地元の刑務所職員だったという男が「新校長」を名乗り、こう宣言した。ロシアの教育課程が導入され、毎朝ロシア国歌を斉唱し、ロシア軍歌を強制させ、授業はロシア語で行ってウクライナに言及しないよう命じた。教科書や図書館の本は燃やされた。反発して立ち去ろうとした教師らは、「協力しない者は地雷原を歩かせる」とすごまれた。
地元の反発でやがて町内4か所の学校は閉鎖された。ウクライナの国内の学校の7校に1校に当たる計1800校がロシア軍の攻撃で破壊され、国内外に逃れた約90万人の子どもたちがオンラインで学んでいるという。
ロシアのウクライナ侵攻、侵略を遠い国の出来事だと他人事のように考えている向きには我が身を振り返ってもらうべく発信している。
語り継ぐ戦争では、1939(昭和11)年2月26日の所謂2・26事件の軍事クーデター以降、軍部が台頭し、アジア太平洋戦争に突き進んでいくことになるのだが、明らかな侵略戦争であった。
1910年8月に日韓併合で韓国をすでに植民地化していたし、中国の東北部に傀儡政権の満州国を建国し、植民地化してしまう。
ウクライナに侵攻、侵略したロシアとそっくりだ。日本語教育をやっていることまで侵略者の考えることは似ている。
侵略者だった日本が米国との戦いに敗れ、米軍を主とする進駐軍に占領され、沖縄は統治権までも奪われてしまう。
偶々、進駐してきた米軍が民主主義国のリーダー的存在の米国の軍隊だったから、軍部独裁で自由を奪われていた市民は喜ぶことはあっても、力関係からも米軍に反発することは少なかった。
つまり、日本は侵攻、侵略したロシアと侵攻、侵略されたウクライナという両国の立場であったことになる。
だから、占領地となると米兵に日本人女性が性的暴行される事件が後を絶たなかったし、特に沖縄での被害が目立ち、米軍基地周辺の街では、生きるために米兵に春を鬻ぐ所謂パンパンと呼ばれる女性たちも少なからずいた。
民主主義とは程遠かった日本では、民主主義国の米国の方が市民が大事にされることを理解する人たちを主に次第に米国の民主主義の素晴らしさを知るようになっていく。
ところが、ウクライナを占領したロシアはプーチンの独裁国家であり、民主主義によって、自由の価値を知る市民は独裁政治に背を向け、主権回復のため、洗脳教育に反発し、オンライン教育で子どもたちが洗脳されないようにしているということらしい。
民主主義の素晴らしさ、自由の価値を知る立場であるから、ウクライナの味方であるし、ロシアの前身ソ連にはアジア太平洋戦争で滅茶苦茶にやられているので、もともと反ソ、反ロシアであった自分は何としてもウクライナに勝利してほしい。
ために、米国や欧州からの支援が欠かせないが、米国にトランプのようなプーチンそっくりの独裁者が息を吹き返し、ロシアの味方をしようとし、援助を邪魔しているのでウクライナが苦戦を余儀なくされている。
独裁者を台頭させるのは支持する輩がアホだからだが、米国にはアホが多いのか、困ったことである。
ウクライナ侵略を続けるロシアがウクライナ東・南部の占領地で進める「ロシア化」政策は、学校教育にも及んでいる。占領地から逃れた小学校の女性教師(59)が、露当局に乗っ取られた教育現場の実態を証言した。と2月22日の読売(倉茂由美子記者)が伝えている。
女性は教師歴約40年のメロスラバさん(仮名)。占領地に残る長女(39)の身を案じ、避難先のポーランドの首都ワルシャワで匿名を条件に取材に応じた。
当時住んでいた南部ヘルソン州の町は、ロシアの侵略初日の2022年2月24日に制圧された。授業はオンラインで続けていたが、約2か月後、「緊急会議」として呼び出された学校は武装した兵士が取り囲み、校舎にはロシア国旗が掲げられていた。
「若き愛国者集団を作る」親露派で、地元の刑務所職員だったという男が「新校長」を名乗り、こう宣言した。ロシアの教育課程が導入され、毎朝ロシア国歌を斉唱し、ロシア軍歌を強制させ、授業はロシア語で行ってウクライナに言及しないよう命じた。教科書や図書館の本は燃やされた。反発して立ち去ろうとした教師らは、「協力しない者は地雷原を歩かせる」とすごまれた。
地元の反発でやがて町内4か所の学校は閉鎖された。ウクライナの国内の学校の7校に1校に当たる計1800校がロシア軍の攻撃で破壊され、国内外に逃れた約90万人の子どもたちがオンラインで学んでいるという。
ロシアのウクライナ侵攻、侵略を遠い国の出来事だと他人事のように考えている向きには我が身を振り返ってもらうべく発信している。
語り継ぐ戦争では、1939(昭和11)年2月26日の所謂2・26事件の軍事クーデター以降、軍部が台頭し、アジア太平洋戦争に突き進んでいくことになるのだが、明らかな侵略戦争であった。
1910年8月に日韓併合で韓国をすでに植民地化していたし、中国の東北部に傀儡政権の満州国を建国し、植民地化してしまう。
ウクライナに侵攻、侵略したロシアとそっくりだ。日本語教育をやっていることまで侵略者の考えることは似ている。
侵略者だった日本が米国との戦いに敗れ、米軍を主とする進駐軍に占領され、沖縄は統治権までも奪われてしまう。
偶々、進駐してきた米軍が民主主義国のリーダー的存在の米国の軍隊だったから、軍部独裁で自由を奪われていた市民は喜ぶことはあっても、力関係からも米軍に反発することは少なかった。
つまり、日本は侵攻、侵略したロシアと侵攻、侵略されたウクライナという両国の立場であったことになる。
だから、占領地となると米兵に日本人女性が性的暴行される事件が後を絶たなかったし、特に沖縄での被害が目立ち、米軍基地周辺の街では、生きるために米兵に春を鬻ぐ所謂パンパンと呼ばれる女性たちも少なからずいた。
民主主義とは程遠かった日本では、民主主義国の米国の方が市民が大事にされることを理解する人たちを主に次第に米国の民主主義の素晴らしさを知るようになっていく。
ところが、ウクライナを占領したロシアはプーチンの独裁国家であり、民主主義によって、自由の価値を知る市民は独裁政治に背を向け、主権回復のため、洗脳教育に反発し、オンライン教育で子どもたちが洗脳されないようにしているということらしい。
民主主義の素晴らしさ、自由の価値を知る立場であるから、ウクライナの味方であるし、ロシアの前身ソ連にはアジア太平洋戦争で滅茶苦茶にやられているので、もともと反ソ、反ロシアであった自分は何としてもウクライナに勝利してほしい。
ために、米国や欧州からの支援が欠かせないが、米国にトランプのようなプーチンそっくりの独裁者が息を吹き返し、ロシアの味方をしようとし、援助を邪魔しているのでウクライナが苦戦を余儀なくされている。
独裁者を台頭させるのは支持する輩がアホだからだが、米国にはアホが多いのか、困ったことである。
2024年02月24日
カスハラは犯罪、 都防止条例 全国初
東京都は、顧客が企業の従業員に理不尽な要求や悪質なクレームを突きつける「カスタマーハラスメント(カスハラ)」の防止条例を制定する方針を固めた。カスハラの禁止をうたい、働く人を守るルールを設けることで、根絶に向けた機運を醸成したい考え。カスハラ防止を柱とする条例は全国初となる。と2月20日の読売が伝えている。
カスハラは、従業員に土下座して謝罪するよう強要したり、暴言を吐いて過度な要求を繰り返したりするなどの迷惑行為が該当するとされる。近年、カスハラ被害を受けた従業員が、心身の不調で離職や自殺に追い込まれるなど、小売・サービス業界を中心に問題化。都は昨年10月に有識者会議を設置し、対策を検討してきた。
都関係者によると、条例案では、カスハラの禁止を明記し、年内の都議会への提出を目指す。従業員をカスハラから守る企業側の責務を規定することも検討する。禁止行為の具体事例は、別途策定するガイドライン(指針)で示す見通し。
また、行き過ぎた迷惑行為には強要罪など刑法の規定を適用できることもあり、条例では違反者への罰則を設けない方向だ。
世の中に不幸な人がいて、自分の不幸せを嘆き、他者や世の中のせいにするだけでなく、他者の幸せを妬んだり、他者それも概ね自分より弱い人間を攻撃したりする輩がいる。
昔から「笑う門には福来る」というくらいで自分の不幸せを他者や世の中のせいのするような心がけで幸せになれるはずがないこともわからない。
「カスタマーハラスメント(カスハラ)」はその典型ではないか。
問題なのは、そのカスハラをする輩がずいぶん増えている印象があるということだ。
先般、首都圏に雪が降った翌日、自動車の試験場に行き、認知機能検査を受検し、本日、近くの教習所で高齢者講習等の受講をしてきた。
高齢者の自動車事故が増加し、高齢者は死なず、若い人が亡くなって社会から大顰蹙を買っているから仕方がないことではある。
交通法規を守らないドライバーには罰則を厳しくしていくしかない。現実にそうなっているというようなことを教習所の教官が話していた。
その伝でいくと、カスハラは犯罪であり、刑法の強要罪でどんどん捕まえろということになりそうだ。
悪質な所謂クレイマーは普通ではないので、カスハラを受けるサービス業、接客業などで働く人を守るためには当然のことである。
お客様は神様ではないのだ。
店員に暴言を吐いたり、土下座を強要することは間違いなく犯罪である。
犯罪は警察が取り締まらなければならない。
カスハラ防止のため、東京都が条例化することを支持するが、同時に経営者は働く人を守るため、警察と連絡を密にし、カスハラの客にはすぐに警察にSOSをすることで、カスハラは間違いなく減らせる。
学校における所謂モンペも同じことで、警察をすぐに呼んだ方がいい。
東京都に限らず、刑法に抵触するようなことは警察に連絡して当たり前ということにしていいのだ。
セクハラ、パワハラ、そしてカスハラ、すべからく弱い者いじめではないか。
弱い者いじめは卑怯者がやることで、そんな輩は地獄へ墜ちろという閻魔様の声が聞こえる。
カスハラは、従業員に土下座して謝罪するよう強要したり、暴言を吐いて過度な要求を繰り返したりするなどの迷惑行為が該当するとされる。近年、カスハラ被害を受けた従業員が、心身の不調で離職や自殺に追い込まれるなど、小売・サービス業界を中心に問題化。都は昨年10月に有識者会議を設置し、対策を検討してきた。
都関係者によると、条例案では、カスハラの禁止を明記し、年内の都議会への提出を目指す。従業員をカスハラから守る企業側の責務を規定することも検討する。禁止行為の具体事例は、別途策定するガイドライン(指針)で示す見通し。
また、行き過ぎた迷惑行為には強要罪など刑法の規定を適用できることもあり、条例では違反者への罰則を設けない方向だ。
世の中に不幸な人がいて、自分の不幸せを嘆き、他者や世の中のせいにするだけでなく、他者の幸せを妬んだり、他者それも概ね自分より弱い人間を攻撃したりする輩がいる。
昔から「笑う門には福来る」というくらいで自分の不幸せを他者や世の中のせいのするような心がけで幸せになれるはずがないこともわからない。
「カスタマーハラスメント(カスハラ)」はその典型ではないか。
問題なのは、そのカスハラをする輩がずいぶん増えている印象があるということだ。
先般、首都圏に雪が降った翌日、自動車の試験場に行き、認知機能検査を受検し、本日、近くの教習所で高齢者講習等の受講をしてきた。
高齢者の自動車事故が増加し、高齢者は死なず、若い人が亡くなって社会から大顰蹙を買っているから仕方がないことではある。
交通法規を守らないドライバーには罰則を厳しくしていくしかない。現実にそうなっているというようなことを教習所の教官が話していた。
その伝でいくと、カスハラは犯罪であり、刑法の強要罪でどんどん捕まえろということになりそうだ。
悪質な所謂クレイマーは普通ではないので、カスハラを受けるサービス業、接客業などで働く人を守るためには当然のことである。
お客様は神様ではないのだ。
店員に暴言を吐いたり、土下座を強要することは間違いなく犯罪である。
犯罪は警察が取り締まらなければならない。
カスハラ防止のため、東京都が条例化することを支持するが、同時に経営者は働く人を守るため、警察と連絡を密にし、カスハラの客にはすぐに警察にSOSをすることで、カスハラは間違いなく減らせる。
学校における所謂モンペも同じことで、警察をすぐに呼んだ方がいい。
東京都に限らず、刑法に抵触するようなことは警察に連絡して当たり前ということにしていいのだ。
セクハラ、パワハラ、そしてカスハラ、すべからく弱い者いじめではないか。
弱い者いじめは卑怯者がやることで、そんな輩は地獄へ墜ちろという閻魔様の声が聞こえる。
2024年02月23日
両軍兵士が語るウクライナの悲惨な戦場
2022年2月24日、21世紀のヒトラー+スターリンこと悪魔殺人鬼のプーチンの命令で隣国ウクライナに侵攻、侵略を始めたロシア兵。侵攻、侵略された側で国土と主権、市民を守るために立ち上がったウクライナ兵。
あれから2年が経とうとしているということで、2月19日の読売が1面と特別面で両軍兵士に取材した結果を伝えている。
一人の独裁者前述したとおり、悪名高きヒトラーとスターリンという二人の独裁者を足したような悪魔殺人鬼の命令で戦場に送られる露兵正規軍の士気は低いと証言する捕虜となった露兵。足りない兵員を補充するかのように刑務所に収容されている犯罪者を前線に送りこんでいると受刑者の立場から兵士になった若者が「侵略の前線では『犬』扱いされたなどその過酷な戦場における証言をしている。
一方、露兵に侵攻、侵略された側であるウクライナ兵は両国の戦力のあまりの大差に前線の兵士は「自殺任務」だったと証言。「死を覚悟し何度も人生に別れを告げた。神に祈ることしかできない」と2023年の12月迫撃砲で負傷した同僚が手当てが遅れボートの上で死亡したドニプロ川渡河作戦で辛くも生き残った苦戦を証言している。
襲撃で負傷し、四肢を切断した姿で捕虜交換で帰国した志願兵。衛生兵を標的にする露軍の戦術で負傷し入院中の兵士は、脚の負傷が良くなったら、前線に復帰するつもりだと士気は衰えていない。
語り継ぐ戦争ではアジア太平洋戦争を主に取り上げて書いてきた。
あの戦争において、日本は明らかに侵略する側だった。
敗戦で、軍部独裁政権が倒れ、勝者米国の力によって自由と民主主義を取り戻すことができた市民は敗戦ではあったが、むしろ、ほっとしたことだろうとみている。
月日の経つのは、驚くべき速さで、人生という舞台からもう退場しなければならないときがそこまでやってきている。
振り返ってみれば、60年代後半に始まり、20代だった70年代初めに不毛の戦いだったベトナム戦争が終わったが、米兵にとって意味がない戦争だったから、厭戦気分が蔓延していた米兵は大麻や覚醒剤などの薬物に溺れてしまう人が多数でた。
ウクライナはソビエト連邦の共和国にされていたが、自由と民主主義を求める市民の力で独立を勝ち取り、独裁国家となっていたロシアとは距離を置くようになっていた。
市民レベルではそれほど憎しみあってきたわけではなかったから、ロシアの兵士だって士気が高くないのは当然のことだが、戦争となると、人間を別人にしてしまうから、露兵によるウクライナ女性への性暴力が横行したり、捕虜を虐殺したりしている。
戦場だから悲惨なのは当たり前のことだが、侵略軍と防衛軍では士気に差があって当然だとしても、もともと国力、軍事力に大差があった両国だから、欧米からの援助がなければ、ウクライナがロシアに勝てるはずがない。
米国ではトランプという自分さえよければいい、自国さえよければいいという身勝手な男が再び権力の座を狙って、その同調勢力が議会でウクライナへの支援を認めず、武器援助が滞ってウクライナが苦戦し、防戦一方となっている。
米国でトランプのような男が大統領になれば、日米安保なんぞ意味がないが、日本にある米軍基地が攻撃されれば、米国は戦うことだけは確かだから、日本を攻撃してくる国はなさそうだ。
語り継ぐ戦争では、ソ連には満州や朝鮮半島で日本人女性が滅茶苦茶に性暴力を受け、敗戦後、シベリアに強制連行され、抑留されて強制労働させられた。関東軍は名前だけで、開拓民を守らなかったし、簡単に降参して武器を捨てたから、抑留されたのである。
ソ連は日本の敵であるから、ロシアは日本の敵であり、敵の敵は味方という喩えのとおり、ウクライナは日本の味方だから、日本国憲法の規定で武器援助はできないながら、地雷撤去や復興など様々な分野で協力していかなければならない。
元凶であるプーチンが没することをウクライナの人たちと共に祈りたい。
あれから2年が経とうとしているということで、2月19日の読売が1面と特別面で両軍兵士に取材した結果を伝えている。
一人の独裁者前述したとおり、悪名高きヒトラーとスターリンという二人の独裁者を足したような悪魔殺人鬼の命令で戦場に送られる露兵正規軍の士気は低いと証言する捕虜となった露兵。足りない兵員を補充するかのように刑務所に収容されている犯罪者を前線に送りこんでいると受刑者の立場から兵士になった若者が「侵略の前線では『犬』扱いされたなどその過酷な戦場における証言をしている。
一方、露兵に侵攻、侵略された側であるウクライナ兵は両国の戦力のあまりの大差に前線の兵士は「自殺任務」だったと証言。「死を覚悟し何度も人生に別れを告げた。神に祈ることしかできない」と2023年の12月迫撃砲で負傷した同僚が手当てが遅れボートの上で死亡したドニプロ川渡河作戦で辛くも生き残った苦戦を証言している。
襲撃で負傷し、四肢を切断した姿で捕虜交換で帰国した志願兵。衛生兵を標的にする露軍の戦術で負傷し入院中の兵士は、脚の負傷が良くなったら、前線に復帰するつもりだと士気は衰えていない。
語り継ぐ戦争ではアジア太平洋戦争を主に取り上げて書いてきた。
あの戦争において、日本は明らかに侵略する側だった。
敗戦で、軍部独裁政権が倒れ、勝者米国の力によって自由と民主主義を取り戻すことができた市民は敗戦ではあったが、むしろ、ほっとしたことだろうとみている。
月日の経つのは、驚くべき速さで、人生という舞台からもう退場しなければならないときがそこまでやってきている。
振り返ってみれば、60年代後半に始まり、20代だった70年代初めに不毛の戦いだったベトナム戦争が終わったが、米兵にとって意味がない戦争だったから、厭戦気分が蔓延していた米兵は大麻や覚醒剤などの薬物に溺れてしまう人が多数でた。
ウクライナはソビエト連邦の共和国にされていたが、自由と民主主義を求める市民の力で独立を勝ち取り、独裁国家となっていたロシアとは距離を置くようになっていた。
市民レベルではそれほど憎しみあってきたわけではなかったから、ロシアの兵士だって士気が高くないのは当然のことだが、戦争となると、人間を別人にしてしまうから、露兵によるウクライナ女性への性暴力が横行したり、捕虜を虐殺したりしている。
戦場だから悲惨なのは当たり前のことだが、侵略軍と防衛軍では士気に差があって当然だとしても、もともと国力、軍事力に大差があった両国だから、欧米からの援助がなければ、ウクライナがロシアに勝てるはずがない。
米国ではトランプという自分さえよければいい、自国さえよければいいという身勝手な男が再び権力の座を狙って、その同調勢力が議会でウクライナへの支援を認めず、武器援助が滞ってウクライナが苦戦し、防戦一方となっている。
米国でトランプのような男が大統領になれば、日米安保なんぞ意味がないが、日本にある米軍基地が攻撃されれば、米国は戦うことだけは確かだから、日本を攻撃してくる国はなさそうだ。
語り継ぐ戦争では、ソ連には満州や朝鮮半島で日本人女性が滅茶苦茶に性暴力を受け、敗戦後、シベリアに強制連行され、抑留されて強制労働させられた。関東軍は名前だけで、開拓民を守らなかったし、簡単に降参して武器を捨てたから、抑留されたのである。
ソ連は日本の敵であるから、ロシアは日本の敵であり、敵の敵は味方という喩えのとおり、ウクライナは日本の味方だから、日本国憲法の規定で武器援助はできないながら、地雷撤去や復興など様々な分野で協力していかなければならない。
元凶であるプーチンが没することをウクライナの人たちと共に祈りたい。
2024年02月22日
『一月の声に歓びを刻め』
月に一度の映画館行き、2月は霧雨が降りしきる中、東京渋谷で三島有紀子監督『一月の声に歓びを刻め』を観てきた。
三島有紀子監督作品を観たのは初めてのことだったが、自由と尊厳を奪う性暴力を厳しく糾弾してきた立場として、監督自らが過去を振り返り、その禍を乗り越えようとする人が抱える痛みと苦しみから脱却する人が描かれているというようなことを前宣伝で知ったので、観ないわけにはいかなかった。
タイトルが抑々洒落ているというか、惹きつけられた。
勝手な解釈をさせてもらえば、自らの不幸な出来事を季節のうつろいになぞらえ、冬とするなら、巡りくる季節の中で、とうとう乗り越えられる春、1月がやってきた歓びを苦しんだ心に記せということになろうか。
物語は、洞爺湖中島、八丈島、堂島という三つの島を舞台に性暴力の被害という心と躰に受けた痛みと汚されてしまったという精神的なダメージにどうやって向き合っていくのかが描かれる。
性暴力を受け、6歳で亡くなってしまった娘のことを洞爺湖を眺めながら想う母親。
昔は流人の島だった八丈島で、連れ合いを交通事故で亡くし、牛飼いをしながら男手一つで娘を育てた父親の許に久しぶりに娘が帰ってきたら、身重になっていた。理由ありにみえるが、どうしたものか悩む父と娘。
大阪は堂島という大都会で性暴力を受けた過去から男性不信に陥っている若い女性が、ある日、レンタル彼氏に誘われ、自らの過去を乗り越えようとでもするかのように誘いに乗るのだ。
洞爺湖で母親を演じていたのがカルーセル麻紀で、実は父親が変身というか所謂性同一障がいで母親になっていたということで驚いた。
驚いたのは、カルーセル麻紀といえば、70年代だったか、そちらの方面で知られた芸能人で、その中で、戦争に行っているとされていた青江のママ、理知的だった美輪明宏とは異なり、心だけでなく、自らの躰にメスを入れたことで知られていた。当時の3人の活躍を思い出した。
今でいう所謂LGBTを差別する気持ちなど当時から全くなかったのは、お三方はいずれも存在感が並みの人と異なっていたからで、凡人である自分から見れば怖いくらいだった。
娘を亡くした母親を演じたカルーセル麻紀さんは見事で、迫真の演技は怖くなって寒気がしてきたほどである。彼女の代表作ができてよかったと喜んでいる。
青江のママ、美輪明宏さん、カルーセル麻紀さん。差別と闘い、社会の主流派と闘ってきた闘士であるが、皆それぞれ美しい。
今は、TVで後輩たちが活躍しているが、お三方と較べるとまだまだである。
さて、性暴力を告発する女性に勇気をもらった被害者女性からの告発があちらこちらで始まっている。
刑法の名称が強姦罪から強制性交罪を経て、不同意性交罪と変更になり、権力をバックに同意を得ず、性行為をすることが犯罪となったことで世の中は明らかに変わりつつある。
過去の性暴力に苦しめられてきた女性(男性も)にとって、その苦しみから脱却できる日も近づいているのではないか。
悪いのは加害者であり、被害者は悪くない。
芸人が遊ぶ金をケチり、女性から週刊誌を介し、告発されたとき、すぐに会見を開き謝罪し、慰謝料を払えば済んだものを裁判に訴えるなどとおよそ芸人らしからぬ所業に出た。
被害者の気持ちを全く理解していない。
芸人である資格がないというべきか。
この映画が一人でも多くの人に観られ、性暴力が被害者の人生に澱の如くとどまることを知ってもらうことで性犯罪を減らす機運が高まることを祈りたい。
三島有紀子監督作品を観たのは初めてのことだったが、自由と尊厳を奪う性暴力を厳しく糾弾してきた立場として、監督自らが過去を振り返り、その禍を乗り越えようとする人が抱える痛みと苦しみから脱却する人が描かれているというようなことを前宣伝で知ったので、観ないわけにはいかなかった。
タイトルが抑々洒落ているというか、惹きつけられた。
勝手な解釈をさせてもらえば、自らの不幸な出来事を季節のうつろいになぞらえ、冬とするなら、巡りくる季節の中で、とうとう乗り越えられる春、1月がやってきた歓びを苦しんだ心に記せということになろうか。
物語は、洞爺湖中島、八丈島、堂島という三つの島を舞台に性暴力の被害という心と躰に受けた痛みと汚されてしまったという精神的なダメージにどうやって向き合っていくのかが描かれる。
性暴力を受け、6歳で亡くなってしまった娘のことを洞爺湖を眺めながら想う母親。
昔は流人の島だった八丈島で、連れ合いを交通事故で亡くし、牛飼いをしながら男手一つで娘を育てた父親の許に久しぶりに娘が帰ってきたら、身重になっていた。理由ありにみえるが、どうしたものか悩む父と娘。
大阪は堂島という大都会で性暴力を受けた過去から男性不信に陥っている若い女性が、ある日、レンタル彼氏に誘われ、自らの過去を乗り越えようとでもするかのように誘いに乗るのだ。
洞爺湖で母親を演じていたのがカルーセル麻紀で、実は父親が変身というか所謂性同一障がいで母親になっていたということで驚いた。
驚いたのは、カルーセル麻紀といえば、70年代だったか、そちらの方面で知られた芸能人で、その中で、戦争に行っているとされていた青江のママ、理知的だった美輪明宏とは異なり、心だけでなく、自らの躰にメスを入れたことで知られていた。当時の3人の活躍を思い出した。
今でいう所謂LGBTを差別する気持ちなど当時から全くなかったのは、お三方はいずれも存在感が並みの人と異なっていたからで、凡人である自分から見れば怖いくらいだった。
娘を亡くした母親を演じたカルーセル麻紀さんは見事で、迫真の演技は怖くなって寒気がしてきたほどである。彼女の代表作ができてよかったと喜んでいる。
青江のママ、美輪明宏さん、カルーセル麻紀さん。差別と闘い、社会の主流派と闘ってきた闘士であるが、皆それぞれ美しい。
今は、TVで後輩たちが活躍しているが、お三方と較べるとまだまだである。
さて、性暴力を告発する女性に勇気をもらった被害者女性からの告発があちらこちらで始まっている。
刑法の名称が強姦罪から強制性交罪を経て、不同意性交罪と変更になり、権力をバックに同意を得ず、性行為をすることが犯罪となったことで世の中は明らかに変わりつつある。
過去の性暴力に苦しめられてきた女性(男性も)にとって、その苦しみから脱却できる日も近づいているのではないか。
悪いのは加害者であり、被害者は悪くない。
芸人が遊ぶ金をケチり、女性から週刊誌を介し、告発されたとき、すぐに会見を開き謝罪し、慰謝料を払えば済んだものを裁判に訴えるなどとおよそ芸人らしからぬ所業に出た。
被害者の気持ちを全く理解していない。
芸人である資格がないというべきか。
この映画が一人でも多くの人に観られ、性暴力が被害者の人生に澱の如くとどまることを知ってもらうことで性犯罪を減らす機運が高まることを祈りたい。
2024年02月21日
アフガンで中村哲医師方式の取水堰 今春完成
アフガニスタンなどでの人道支援に取り組んだ福岡市出身の中村哲医師が、2019年12月、武装集団の凶弾に倒れて4年が過ぎた。同国でこの春、中村さんのアイデアを生かした新方式の取水堰が完成する。渇水に苦しむ住民を救おうと始まった 灌漑事業は、中村さんが現地代表を務めた同市の民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」によって次のステージへ踏み出す。と2月19日の読売(梅野健吾記者)が伝えている。
中村さんはアフガニスタンでの活動を担う現地NGO「ピース・ジャパン・メディカルサービス(PMS)」を指揮し、灌漑事業などを手がけてきた。これまでに整備された取水堰はアフガニスタン東部に計10か所。そこから水を供給する耕作地は2万3800fに広がり、難民となっていた住民たちの帰還につながった。
住民が主体的に関われるよう、施工も維持管理も現地で入手できる資器材で行える工法が編み出された。日本とアフガニスタンの伝統工法を融合したこの「PMS方式灌漑事業」で、クナール川、カブール川など大河川から取水する堰を完成させた。
山脈の麓の谷あいにあるバラコットでは川の流量が小さく、十分な灌漑用水の確保が難しい。そこで新しい手法では、ため池を設けて、▽湧き水▽洪水時の川▽台地から谷あいに流れ込む雨水――の主に3通りの取水を組み合わせて水を得ることを目指す。
中村さんのアイデアを基にした設計で施工を進め、3月の完成を見込む。
今、野球の世界ではメジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手に注目が集まっている。
小学生の頃から、プロ野球で活躍する長嶋選手、王選手の活躍をTVで視聴し、応援したものであるが、その後は、松井秀喜選手を応援したくらいで、野球に全く興味がなくなっていたところに登場したのが大谷翔平選手だった。
野球では投げる人と野手で打つ人は別々だったが、これを一人でこなすだけでなく、ホームランをたくさん打ち、速くて撃ちにくいボールを投げるということで大活躍することから二刀流と世間で注目を浴びるようになった。
他の選手のまねのできない活躍は偉業だと称えられているだけでなく、高額の寄付をしたり人間性も高く評価されていることから、人種差別の国で日本人はジャップと馬鹿にされてきたが、大谷選手にけちをつけるとブーイングで批判されることを怖れて、批判する人すら少ない。
偉業といえば、アフガンで医師でありながら、灌漑用水路を完成をさせ、多くの住民の食料生産に貢献して、凶弾に倒れた中村医師の活躍もまた偉業としてもっと称えられていい。
日本では政治家や役人がお手盛りで勲章をもらっているが、政治家や役人など対価なり報酬なりをえている人間が一所懸命に働くのは当たり前で、無償で働く中村哲医師は国民栄誉賞を受賞したり、叙勲であれば、最高賞をもらってしかるべきである。
医師として異国の地で医療奉仕することは素晴らしいことであるが、栄養が足りないから病気になったり、免疫力が低下したりすることを食事で栄養が摂れるようにと野菜などの農産物を生産できるように灌漑用水路を敷設した。まさに快挙であり、偉業を達成したのである。
日本人の評価を著しく高めた功績は国から最高の栄誉が与えられて佳いはずだ。
医療奉仕も立派であるが、患者が死んでしまえば、区切りがついてしまう。
ところが、灌漑用水は中村哲医師が没しても、ずっと残って、住民たちに美味しい野菜を提供することになる。
ボランティアの最高峰である。中村哲医師は。
中村さんはアフガニスタンでの活動を担う現地NGO「ピース・ジャパン・メディカルサービス(PMS)」を指揮し、灌漑事業などを手がけてきた。これまでに整備された取水堰はアフガニスタン東部に計10か所。そこから水を供給する耕作地は2万3800fに広がり、難民となっていた住民たちの帰還につながった。
住民が主体的に関われるよう、施工も維持管理も現地で入手できる資器材で行える工法が編み出された。日本とアフガニスタンの伝統工法を融合したこの「PMS方式灌漑事業」で、クナール川、カブール川など大河川から取水する堰を完成させた。
山脈の麓の谷あいにあるバラコットでは川の流量が小さく、十分な灌漑用水の確保が難しい。そこで新しい手法では、ため池を設けて、▽湧き水▽洪水時の川▽台地から谷あいに流れ込む雨水――の主に3通りの取水を組み合わせて水を得ることを目指す。
中村さんのアイデアを基にした設計で施工を進め、3月の完成を見込む。
今、野球の世界ではメジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手に注目が集まっている。
小学生の頃から、プロ野球で活躍する長嶋選手、王選手の活躍をTVで視聴し、応援したものであるが、その後は、松井秀喜選手を応援したくらいで、野球に全く興味がなくなっていたところに登場したのが大谷翔平選手だった。
野球では投げる人と野手で打つ人は別々だったが、これを一人でこなすだけでなく、ホームランをたくさん打ち、速くて撃ちにくいボールを投げるということで大活躍することから二刀流と世間で注目を浴びるようになった。
他の選手のまねのできない活躍は偉業だと称えられているだけでなく、高額の寄付をしたり人間性も高く評価されていることから、人種差別の国で日本人はジャップと馬鹿にされてきたが、大谷選手にけちをつけるとブーイングで批判されることを怖れて、批判する人すら少ない。
偉業といえば、アフガンで医師でありながら、灌漑用水路を完成をさせ、多くの住民の食料生産に貢献して、凶弾に倒れた中村医師の活躍もまた偉業としてもっと称えられていい。
日本では政治家や役人がお手盛りで勲章をもらっているが、政治家や役人など対価なり報酬なりをえている人間が一所懸命に働くのは当たり前で、無償で働く中村哲医師は国民栄誉賞を受賞したり、叙勲であれば、最高賞をもらってしかるべきである。
医師として異国の地で医療奉仕することは素晴らしいことであるが、栄養が足りないから病気になったり、免疫力が低下したりすることを食事で栄養が摂れるようにと野菜などの農産物を生産できるように灌漑用水路を敷設した。まさに快挙であり、偉業を達成したのである。
日本人の評価を著しく高めた功績は国から最高の栄誉が与えられて佳いはずだ。
医療奉仕も立派であるが、患者が死んでしまえば、区切りがついてしまう。
ところが、灌漑用水は中村哲医師が没しても、ずっと残って、住民たちに美味しい野菜を提供することになる。
ボランティアの最高峰である。中村哲医師は。
2024年02月20日
ロシア兵からの性暴力、ウクライナ女性が証言
「ウクライナ女性、頭に袋かぶせられ「何が起きるか理解した」…ロシア兵から性暴力「汚れは消えない」というタイトルで2月20日の読売(倉茂由美子記者)がロシアの軍事侵攻、侵略から2年を前にロシア兵から受けた性暴力被害を語り始めたことを伝えている。
ウクライナでは、露軍に占領された地域で兵士による女性への暴行が明らかになっている。検察当局は2023年12月までに約250件の被害を受理したが、氷山の一角とみられている。
2024年1月下旬にウクライナ西部で取材に応じたイラストレーター、ダリア・ジメンコさん(32)もその一人。2022年2月の侵略開始から約1か月後の3月下旬、ジメンコさんは首都キーウ近郊ハブロンシナの父の家に避難していたときのこと、ロシア軍の司令官がやってきて、ジメンコさんだけが連行され、車に乗せられ袋をかぶされ拉致された。
何が起きるか想像できたが、従わなければ殺されると思った。抵抗は試みたものの性暴力は2時間にも及び、翌日もまた同じ目に遭った。このまま続いたら自分はどうなってしまうのか、抵抗して死ぬべきか、抵抗せずに精神が死ぬべきか――。考えた結論は同じだった。自分一人の問題ではなく、家族は人質も同然だった。次の日、幸いにも露軍は撤退した。
「汚れは消えない。罰を与えたい」。忌まわしい記憶が頻繁によみがえっては、鬱状態になった。心理カウンセリングに通うようになり、約1年半後、同じように性暴力を受けた当事者の団体「SEMAウクライナ」を紹介された。
SEMAは、2014年に親露派勢力がウクライナ東部のドネツク州の一部を制圧した際に性被害にあった女性らが19年に設立した団体で、被害女性の支援に取り組んでいる。現在、約50人の女性が露軍による性被害の相談を寄せている。
ウクライナ英字紙「キーウ・ポスト」によると、侵略から1年半で露軍兵士に性的暴行を受けたとする警察への通報は9万3000件以上あったが、推計で被害者の78%が捜査当局に申告していないという。活動家の一人フセイノバさんは、「犯罪としての処罰だけでなく、被害者が安心して必要な支援を受けられるための手助けが必要だ」と訴える。
語り継ぐ戦争だから、戦場における性暴力被害については数多く取り上げてきたつもりである。
というのは、語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚で激しく心を揺さぶられたのが、満州や朝鮮半島でソ連兵や中国人、朝鮮人に性的暴行され、生憎妊娠してしまい、博多や佐世保の浦頭、仙崎などの港に引き揚げてきた女性が中絶手術を受けたことを知った時のこと。手術するとき、麻酔の薬が足りなかったのか、麻酔なしで手術したにもかかわらず、声を上げることもなく女性たちが痛みに耐えていたというのだ。
戦時中、大陸や半島でどれほど酷い目に遭ったのか、そのことで想像させられた。
日本兵の性暴力も語り継がれるほど酷かったことは従軍慰安婦問題とは別によく知られたことである。
さらに、日本の男たちは、ソ連兵の将校たちだろうか。娘たちを性奴隷として差し出し、自分たちの身の安全を担保したという事実には驚きを越し、若い娘を犠牲にしてまでも助かりたいのかと嫌悪したこともある。
しかし、性暴力が最も酷かったのはソ連兵であることは言を俟たない。
満州での日本人女性どころか、ベルリンにおけるドイツ人女性やポーランドで修道院を襲撃し、修道女に性的暴行し、妊娠させている。
ベルリンでは少女から中高年まで、見境なく襲われたというではないか。
ロシア兵はそのソ連兵の末裔たちだから当然といえば当然だが、いつの日か天罰が下されなければ、神は存在しないことになってしまう。
ソ連兵、ロシア兵に関しては日本人、ドイツ人、ポーランド人、そしてウクライナの人々と酷い仕打ちを受けた人たちは末代までその罪業を忘れることはないだろう。
日本は当時、敗戦後の混乱でソ連兵の責任を問うことなど考えられなかったが、ウクライナはロシア兵の性暴力を糾弾し、国際社会にアピールしている点、尊敬に値する。
だから、ウクライナ復興に協力する必要があるということになる。
ウクライナでは、露軍に占領された地域で兵士による女性への暴行が明らかになっている。検察当局は2023年12月までに約250件の被害を受理したが、氷山の一角とみられている。
2024年1月下旬にウクライナ西部で取材に応じたイラストレーター、ダリア・ジメンコさん(32)もその一人。2022年2月の侵略開始から約1か月後の3月下旬、ジメンコさんは首都キーウ近郊ハブロンシナの父の家に避難していたときのこと、ロシア軍の司令官がやってきて、ジメンコさんだけが連行され、車に乗せられ袋をかぶされ拉致された。
何が起きるか想像できたが、従わなければ殺されると思った。抵抗は試みたものの性暴力は2時間にも及び、翌日もまた同じ目に遭った。このまま続いたら自分はどうなってしまうのか、抵抗して死ぬべきか、抵抗せずに精神が死ぬべきか――。考えた結論は同じだった。自分一人の問題ではなく、家族は人質も同然だった。次の日、幸いにも露軍は撤退した。
「汚れは消えない。罰を与えたい」。忌まわしい記憶が頻繁によみがえっては、鬱状態になった。心理カウンセリングに通うようになり、約1年半後、同じように性暴力を受けた当事者の団体「SEMAウクライナ」を紹介された。
SEMAは、2014年に親露派勢力がウクライナ東部のドネツク州の一部を制圧した際に性被害にあった女性らが19年に設立した団体で、被害女性の支援に取り組んでいる。現在、約50人の女性が露軍による性被害の相談を寄せている。
ウクライナ英字紙「キーウ・ポスト」によると、侵略から1年半で露軍兵士に性的暴行を受けたとする警察への通報は9万3000件以上あったが、推計で被害者の78%が捜査当局に申告していないという。活動家の一人フセイノバさんは、「犯罪としての処罰だけでなく、被害者が安心して必要な支援を受けられるための手助けが必要だ」と訴える。
語り継ぐ戦争だから、戦場における性暴力被害については数多く取り上げてきたつもりである。
というのは、語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚で激しく心を揺さぶられたのが、満州や朝鮮半島でソ連兵や中国人、朝鮮人に性的暴行され、生憎妊娠してしまい、博多や佐世保の浦頭、仙崎などの港に引き揚げてきた女性が中絶手術を受けたことを知った時のこと。手術するとき、麻酔の薬が足りなかったのか、麻酔なしで手術したにもかかわらず、声を上げることもなく女性たちが痛みに耐えていたというのだ。
戦時中、大陸や半島でどれほど酷い目に遭ったのか、そのことで想像させられた。
日本兵の性暴力も語り継がれるほど酷かったことは従軍慰安婦問題とは別によく知られたことである。
さらに、日本の男たちは、ソ連兵の将校たちだろうか。娘たちを性奴隷として差し出し、自分たちの身の安全を担保したという事実には驚きを越し、若い娘を犠牲にしてまでも助かりたいのかと嫌悪したこともある。
しかし、性暴力が最も酷かったのはソ連兵であることは言を俟たない。
満州での日本人女性どころか、ベルリンにおけるドイツ人女性やポーランドで修道院を襲撃し、修道女に性的暴行し、妊娠させている。
ベルリンでは少女から中高年まで、見境なく襲われたというではないか。
ロシア兵はそのソ連兵の末裔たちだから当然といえば当然だが、いつの日か天罰が下されなければ、神は存在しないことになってしまう。
ソ連兵、ロシア兵に関しては日本人、ドイツ人、ポーランド人、そしてウクライナの人々と酷い仕打ちを受けた人たちは末代までその罪業を忘れることはないだろう。
日本は当時、敗戦後の混乱でソ連兵の責任を問うことなど考えられなかったが、ウクライナはロシア兵の性暴力を糾弾し、国際社会にアピールしている点、尊敬に値する。
だから、ウクライナ復興に協力する必要があるということになる。
2024年02月19日
ナワリヌイさん口封じ 刑務所で殺害か
ロシアの反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が過酷な環境で知られる北極圏にある刑務所で死亡したことに関し、露当局がナワリヌイ氏を事実上、「殺害した」との見方が出ている。ロシアではプーチン政権に批判的な活動家や野党政治家などの「不審死」が相次いでおり、ナワリヌイ氏が死亡した経緯も詳細は明らかになっていない。と2月17日の読売が伝えている。
独立系人権団体「OVDインフォ」などによると、ナワリヌイ氏を追悼するために政治的弾圧による犠牲者の記念碑などに献花に訪れた人たちは「これは殺人だ」「私たちは諦めない」などと書かれた紙を掲げ、政権批判の声を上げていた。プーチン大統領の故郷、西部サンクトペテルブルクでは2日間で少なくとも129人が拘束された。
抗議行動は16日、ドイツなど欧州各地の露大使館前でも展開された。
「私が殺された場合、伝えたいメッセージは『諦めるな』だ」
2022年のドキュメンタリー映画「ナワリヌイ」で、ナワリヌイ氏は命が狙われていると自覚し、殺害された場合にロシア国民に何を訴えたいかを監督に問われ、こう答えていた。
「もし(プーチン政権が)私を殺すと決めれば、それは我々がとてつもなく強いということだ」とも述べ、抵抗を呼びかけていた。
15日に開かれた裁判にオンラインで出廷した際の動画では、健康不安の兆候は見られなかったという。
独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長としてノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏はナワリヌイ氏が「懲罰房で低カロリーの食事しか与えられず、3年間の拷問に苦しんだ」と指摘し、当局が「殺害した」と非難した。
2000年から政治実権を握り続けるプーチン氏を批判してきた要人らは露国内で活動ができなくなっている。女性記者のアンナ・ポリトコフスカヤさんや野党指導者のボリス・ネムツォフ元第1副首相はいずれも射殺された。元露情報機関員のアレクサンドル・リトビネンコ氏は亡命先の英国で放射性物質ポロニウムを盛られ、死亡した。
21世紀のヒトラー+スターリンこと悪魔殺人鬼のプーチン大統領がまたしても自分を批判する市民を殺害した。次々と己を批判する人物を己の手を汚さず殺してしまうから悪魔殺人鬼と呼んできたが、まさにその名を高める仕事ぶりである。
司法やメディアなどの関係者なら、証拠もないくせに誹謗中傷するな!という本人の言い分が通り滅多なことは言えないし、書けないだろう。
しかし、刑事事件、とりわけ保険金詐取殺人事件などでは、被害者が死亡したことで利益を得るものがいた場合、まず、警察はその人物を徹底的に捜査するはずだ。
何故なら、被害者が死亡したことで多額の保険金を手にすることができるからである。
この理屈から、ロシアのナワリヌイさんの死は独裁者にとって邪魔な存在のナワリヌイさんを北極圏の過酷な刑務所に移送したことでまず、殺そうとしている策略が伝わってきて、その後の死亡だから、独裁者の命令でやられた殺人事件だと断言できるのである。
女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害の実行犯が捕まっているが、日本の組織犯罪である暴力団組員が起こした抗争事件などにおける殺人事件は使用者責任が問われ、組長がその責めを負わされることになっている。
このことから、ロシアにおける独裁者プーチンの手下と見做される男たちによる殺人事件だから、アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害者はプーチンであるという自分の主張は間違っていないことになるはずだ。
語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚でシベリア抑留者の慰霊碑にお参りする機会があったが、持病があり、異国で苦労することがわかっていたので、断ったことがあった。
アンナ・ポリトコフスカヤさん、ナワリヌイさんのことを知れば知るほど、ロシアに行かないでよかったと思っている。
ロシアに行ったら、間違いなく逮捕されるか、殺されていたかもしれない。
つくづく思う。
自由って有り難い。なくしてその価値がわかるというが、北朝鮮、ロシア、中国と独裁者の国に生まれなくてよかった。
アンナ・ポリトコフスカヤさん、ナワリヌイさんは偉大である。
殺害されることがわかっていて、悪魔殺人鬼のプーチンを批判してきたのだから。
自分にできることは悪魔殺人鬼が没することを願い、祈ることだけだ。
独立系人権団体「OVDインフォ」などによると、ナワリヌイ氏を追悼するために政治的弾圧による犠牲者の記念碑などに献花に訪れた人たちは「これは殺人だ」「私たちは諦めない」などと書かれた紙を掲げ、政権批判の声を上げていた。プーチン大統領の故郷、西部サンクトペテルブルクでは2日間で少なくとも129人が拘束された。
抗議行動は16日、ドイツなど欧州各地の露大使館前でも展開された。
「私が殺された場合、伝えたいメッセージは『諦めるな』だ」
2022年のドキュメンタリー映画「ナワリヌイ」で、ナワリヌイ氏は命が狙われていると自覚し、殺害された場合にロシア国民に何を訴えたいかを監督に問われ、こう答えていた。
「もし(プーチン政権が)私を殺すと決めれば、それは我々がとてつもなく強いということだ」とも述べ、抵抗を呼びかけていた。
15日に開かれた裁判にオンラインで出廷した際の動画では、健康不安の兆候は見られなかったという。
独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長としてノーベル平和賞を受賞したドミトリー・ムラトフ氏はナワリヌイ氏が「懲罰房で低カロリーの食事しか与えられず、3年間の拷問に苦しんだ」と指摘し、当局が「殺害した」と非難した。
2000年から政治実権を握り続けるプーチン氏を批判してきた要人らは露国内で活動ができなくなっている。女性記者のアンナ・ポリトコフスカヤさんや野党指導者のボリス・ネムツォフ元第1副首相はいずれも射殺された。元露情報機関員のアレクサンドル・リトビネンコ氏は亡命先の英国で放射性物質ポロニウムを盛られ、死亡した。
21世紀のヒトラー+スターリンこと悪魔殺人鬼のプーチン大統領がまたしても自分を批判する市民を殺害した。次々と己を批判する人物を己の手を汚さず殺してしまうから悪魔殺人鬼と呼んできたが、まさにその名を高める仕事ぶりである。
司法やメディアなどの関係者なら、証拠もないくせに誹謗中傷するな!という本人の言い分が通り滅多なことは言えないし、書けないだろう。
しかし、刑事事件、とりわけ保険金詐取殺人事件などでは、被害者が死亡したことで利益を得るものがいた場合、まず、警察はその人物を徹底的に捜査するはずだ。
何故なら、被害者が死亡したことで多額の保険金を手にすることができるからである。
この理屈から、ロシアのナワリヌイさんの死は独裁者にとって邪魔な存在のナワリヌイさんを北極圏の過酷な刑務所に移送したことでまず、殺そうとしている策略が伝わってきて、その後の死亡だから、独裁者の命令でやられた殺人事件だと断言できるのである。
女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害の実行犯が捕まっているが、日本の組織犯罪である暴力団組員が起こした抗争事件などにおける殺人事件は使用者責任が問われ、組長がその責めを負わされることになっている。
このことから、ロシアにおける独裁者プーチンの手下と見做される男たちによる殺人事件だから、アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害者はプーチンであるという自分の主張は間違っていないことになるはずだ。
語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚でシベリア抑留者の慰霊碑にお参りする機会があったが、持病があり、異国で苦労することがわかっていたので、断ったことがあった。
アンナ・ポリトコフスカヤさん、ナワリヌイさんのことを知れば知るほど、ロシアに行かないでよかったと思っている。
ロシアに行ったら、間違いなく逮捕されるか、殺されていたかもしれない。
つくづく思う。
自由って有り難い。なくしてその価値がわかるというが、北朝鮮、ロシア、中国と独裁者の国に生まれなくてよかった。
アンナ・ポリトコフスカヤさん、ナワリヌイさんは偉大である。
殺害されることがわかっていて、悪魔殺人鬼のプーチンを批判してきたのだから。
自分にできることは悪魔殺人鬼が没することを願い、祈ることだけだ。
2024年02月18日
死者は語りの中で蘇ってゆく
死と生にまつわる考えを探る連載の第6部は、最近の葬儀事情を取り上げる。ということで「死と生を見つめて」弔いの諸相その1として、2月14日の読売が「死者 語りの中で蘇ってゆく」「時代、当事者により儀礼の形選択」という見出しで興味深いことが書かれていたので書いておく。
母親を家族葬で送った国学院大学教授の上野誠さん(63)によれば、日本や韓国、中国などの東アジアでは古来、死者を手厚く弔うことを重視する「厚葬思想」と葬令を簡素化すべきだという「薄葬思想」が、あざなえる縄のように繰り返し登場してきた。
葬儀や儀礼を否定する立場ではないとし、今は、薄葬思想が強くなっている時代であるが、大きな葬儀、家族葬など残された者が必要に応じて選べなくてはいけないとする。
死者の最大の供養は、語ること。災害では、一瞬にして死者と生者が分かれる。我々は、どちら側になるかわからないという感覚で、日々の生活を大切にしてゆく必要もある。
上野さんは家族葬で集った人には、母親が好きだった折り紙を折ってもらい、棺に入れた。出棺のときは、インターネットで般若心経のページを開いて、みんなで唱えた。
葬儀や墓参りの後、会食するなどして故人の話をしてほしい。死者は語りの中で蘇っていくものだそうな。
父親は東京五輪の翌年だったから1965(昭和40)年8月に病死したが、在職中であったため大きな葬儀だった。
あれから50年、2015(平成27)年の8月の父親の命日の翌日、母親が旅立った。
家族葬を選択したが、僧侶の読経はなく、長男で喪主の自分が「手向」をお経の代わりに吹いた。
連れ合いの箏で「千の風になって」、箏と尺八で「故郷」を合奏し、フィナーレは森進一の「おふくろさん」を尺八で吹いて旅立ちを見送った。
その後、近くの日本料理屋で精進落としというか会食をし、母親のことを語らった。
というわけで、上野さんの「死者は語りの中で蘇ってゆく」ということを理解していただけでなく、死者は残された者の心に生き続けると考えているので、父や母のことを家族で話題にするようにしてきた。
2020年に始まったコロナ禍では語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚ができなくなってしまったが、葬儀の知らせが少なくなったのは家族葬になったことがその理由かもしれない。
後期高齢者まで生きられるとは思わなかったが、もう何時旅立つかという年齢であることから、自分の葬儀は家族葬でと遺言をしていることもあって、よほどお世話になった人は別にして、もう葬儀に出るつもりはなくなった。
ただし、先般、鶯谷の西蔵院に墓参りしたように世話になった人には墓参りし、尺八を吹き、個人的に偲ぶことはやっている。
母親を家族葬で送った国学院大学教授の上野誠さん(63)によれば、日本や韓国、中国などの東アジアでは古来、死者を手厚く弔うことを重視する「厚葬思想」と葬令を簡素化すべきだという「薄葬思想」が、あざなえる縄のように繰り返し登場してきた。
葬儀や儀礼を否定する立場ではないとし、今は、薄葬思想が強くなっている時代であるが、大きな葬儀、家族葬など残された者が必要に応じて選べなくてはいけないとする。
死者の最大の供養は、語ること。災害では、一瞬にして死者と生者が分かれる。我々は、どちら側になるかわからないという感覚で、日々の生活を大切にしてゆく必要もある。
上野さんは家族葬で集った人には、母親が好きだった折り紙を折ってもらい、棺に入れた。出棺のときは、インターネットで般若心経のページを開いて、みんなで唱えた。
葬儀や墓参りの後、会食するなどして故人の話をしてほしい。死者は語りの中で蘇っていくものだそうな。
父親は東京五輪の翌年だったから1965(昭和40)年8月に病死したが、在職中であったため大きな葬儀だった。
あれから50年、2015(平成27)年の8月の父親の命日の翌日、母親が旅立った。
家族葬を選択したが、僧侶の読経はなく、長男で喪主の自分が「手向」をお経の代わりに吹いた。
連れ合いの箏で「千の風になって」、箏と尺八で「故郷」を合奏し、フィナーレは森進一の「おふくろさん」を尺八で吹いて旅立ちを見送った。
その後、近くの日本料理屋で精進落としというか会食をし、母親のことを語らった。
というわけで、上野さんの「死者は語りの中で蘇ってゆく」ということを理解していただけでなく、死者は残された者の心に生き続けると考えているので、父や母のことを家族で話題にするようにしてきた。
2020年に始まったコロナ禍では語り継ぐ戦争、戦没者慰霊のための行脚ができなくなってしまったが、葬儀の知らせが少なくなったのは家族葬になったことがその理由かもしれない。
後期高齢者まで生きられるとは思わなかったが、もう何時旅立つかという年齢であることから、自分の葬儀は家族葬でと遺言をしていることもあって、よほどお世話になった人は別にして、もう葬儀に出るつもりはなくなった。
ただし、先般、鶯谷の西蔵院に墓参りしたように世話になった人には墓参りし、尺八を吹き、個人的に偲ぶことはやっている。
2024年02月17日
事故45年 廃炉作業続く スリーマイル島原発
商用炉で世界初のメルトダウン(炉心溶融)事故となった1979年3月のスリーマイル島(TMI)原子力発電所事故から45年を前に、本紙記者が廃炉作業中の原発構内に入った。事故が起きた2号機では核燃料の大半が回収されたが、強い放射線を出すデブリが今なお残り、ロボットなどで取り出すための準備が進んでいた。と2月11日の読売(冨山優介記者)が伝えている。
6日、米ペンシルベニア州を流れるサスケハナ川の中州にある島に入る。
2号機は、元々の運営会社が買収されるなどの経緯をたどり、20年12月、廃炉ビジネスを手がける米エナジーソリューションズ社へ売却された。
東京電力福島第一原発と同様に、TMI原発でも放射性物質を含んだ大量の水が生じ、その処理が問題となった。福島第一原発では2023年8月から約130万トンの処理水の海洋放出が始まったが、TMI原発では蒸発させる方法が採用され、1991〜93年に約8700トンが水蒸気として大気に放出された。
原子炉内の核燃料約130トンのうち溶けて固まったデブリを含めて99%は、掘削機を挿入するなどして90年までに取り出され、アイダホ州の国立研究所で保管されている。ただ、最終的な処分地は未定という。
残る1%のデブリは原子炉底部などに散らばったままだ。廃炉作業の副責任者、フランク・エプラー氏は「2037年に廃炉を完了させる」との目標を明らかにした。
TMI原発での作業は、3基の原子炉で推定約880トンのデブリがあり、41〜51年の廃炉完了を目指す福島第一原発より難易度が低い。それでも完了まで事故から約60年を必要とする。「廃炉の困難さを認識した上で、企業と規制当局、地域が力を合わせることが大切だ。福島でも同じだろう」。エプラー氏はそう述べた。
原発事故が起きない。そう思いたいから東京電力は勝手にアピールしていた安全神話が真っ赤なウソだった。
語り継ぐ戦争だから、アジア太平洋戦争で真珠湾を攻撃し、米国に宣戦布告した日本軍の幹部は米国と戦争しても勝てるわけがないことを知っていたが米国が停戦を求めてくるとか、ソ連が参戦してくることがわかっていながら、ソ連が参戦しないと思い込みたくて、関東軍の主力を南下させてしまった。
そっくりである。
それでも、原発で懐が潤った連中は原発賛成、容認という態度である。
放射能に汚染された汚染水を処理水と言い換えたことも戦争に敗れた日を敗戦と呼ばずに終戦と呼んでいることとそっくりである。
まあ、汚染水を処理したから処理水と呼ぶのだろうが、トリチウムだとかいう放射性物質が除去できていないことを考えれば、処理水と呼ぶことも納得しにくいが、海洋放水してしまったから、もう遅いかも。
2011年の3月11日からもうじき、13年。記憶がだんだん風化しつつあるが、廃炉作業はこれからであることを考えるとき、読売の記者がスリーマイル島の原発を訪れたのはメディアの記者として大いに評価できる。
スルーマイル島原発同様1986年4月26日に事故が起きたウクライナのチェルノブイリ原発はロシアがウクライナに侵攻侵略中であるから、どうなっていることやら、詳しいことは不明である。
いずれにしても、原発は事故が起きるし、事故が起きてしまえば、廃炉作業に気の遠くなるような年月がかかるはずだ。
最終処分場がないにもかかわらず、原発を稼働させることは無責任極まりない。
原発が集中する日本海側、北陸地方は地震が多いことで知られている地域でもある。
原発はできるだけなくす方向で考えていくべきだ。
6日、米ペンシルベニア州を流れるサスケハナ川の中州にある島に入る。
2号機は、元々の運営会社が買収されるなどの経緯をたどり、20年12月、廃炉ビジネスを手がける米エナジーソリューションズ社へ売却された。
東京電力福島第一原発と同様に、TMI原発でも放射性物質を含んだ大量の水が生じ、その処理が問題となった。福島第一原発では2023年8月から約130万トンの処理水の海洋放出が始まったが、TMI原発では蒸発させる方法が採用され、1991〜93年に約8700トンが水蒸気として大気に放出された。
原子炉内の核燃料約130トンのうち溶けて固まったデブリを含めて99%は、掘削機を挿入するなどして90年までに取り出され、アイダホ州の国立研究所で保管されている。ただ、最終的な処分地は未定という。
残る1%のデブリは原子炉底部などに散らばったままだ。廃炉作業の副責任者、フランク・エプラー氏は「2037年に廃炉を完了させる」との目標を明らかにした。
TMI原発での作業は、3基の原子炉で推定約880トンのデブリがあり、41〜51年の廃炉完了を目指す福島第一原発より難易度が低い。それでも完了まで事故から約60年を必要とする。「廃炉の困難さを認識した上で、企業と規制当局、地域が力を合わせることが大切だ。福島でも同じだろう」。エプラー氏はそう述べた。
原発事故が起きない。そう思いたいから東京電力は勝手にアピールしていた安全神話が真っ赤なウソだった。
語り継ぐ戦争だから、アジア太平洋戦争で真珠湾を攻撃し、米国に宣戦布告した日本軍の幹部は米国と戦争しても勝てるわけがないことを知っていたが米国が停戦を求めてくるとか、ソ連が参戦してくることがわかっていながら、ソ連が参戦しないと思い込みたくて、関東軍の主力を南下させてしまった。
そっくりである。
それでも、原発で懐が潤った連中は原発賛成、容認という態度である。
放射能に汚染された汚染水を処理水と言い換えたことも戦争に敗れた日を敗戦と呼ばずに終戦と呼んでいることとそっくりである。
まあ、汚染水を処理したから処理水と呼ぶのだろうが、トリチウムだとかいう放射性物質が除去できていないことを考えれば、処理水と呼ぶことも納得しにくいが、海洋放水してしまったから、もう遅いかも。
2011年の3月11日からもうじき、13年。記憶がだんだん風化しつつあるが、廃炉作業はこれからであることを考えるとき、読売の記者がスリーマイル島の原発を訪れたのはメディアの記者として大いに評価できる。
スルーマイル島原発同様1986年4月26日に事故が起きたウクライナのチェルノブイリ原発はロシアがウクライナに侵攻侵略中であるから、どうなっていることやら、詳しいことは不明である。
いずれにしても、原発は事故が起きるし、事故が起きてしまえば、廃炉作業に気の遠くなるような年月がかかるはずだ。
最終処分場がないにもかかわらず、原発を稼働させることは無責任極まりない。
原発が集中する日本海側、北陸地方は地震が多いことで知られている地域でもある。
原発はできるだけなくす方向で考えていくべきだ。
2024年02月16日
性暴力の被害者を攻撃してはならない
有田芳生氏 名誉棄損裁判に勝利『伊藤詩織氏への攻撃に歯止めかけないといけない』」というタイトルで2月14日の東スポWEBが伝えていたので書いておく。
ジャーナリストの有田芳生氏が14日、東京・司法記者クラブで会見し、「X」(旧ツイッター)の投稿を巡って元TBS記者の山口敬之氏から名誉棄損で訴えられていた件で山口氏の上告が最高裁に棄却されたと報告した。
有田氏はジャーナリストの伊藤詩織氏が山口氏から性的暴行を受けたとして訴えたことに関して、2017年から19年にかけてXに持論を投稿。6つの書き込みについて山口氏が侮辱や名誉棄損にあたるとして有田氏を訴えていた。
一審では5つの書き込みについては侮辱や名誉棄損にあたらないとされたが、一つの書き込みが名誉棄損となり、有田氏に35万円の支払いが命じられていた。しかし、高裁判決ではその点もひっくり返り、さらに、9日付けで最高裁が山口氏の上告を棄却。山口氏の敗訴となった。
有田氏は会見で「国会議員のときに伊藤さんと会った時に『(山口氏から有田氏が)訴えられて申し訳ない』と言われた。そういうことを含めてセカンドレイプどころか伊藤さんへの攻撃がずっと続いている。そういうものに歯止めをかけないといけない。そういう意味でも最高裁の決定はありがたかった」と語った。
有田芳生さんはオウム真理教や反日、反社の統一教会を批判していたジャーナリストで、同じ立ち位置でオウム真理教や統一教会を批判してきた江川紹子さんや統一教会を批判してきた鈴木エイトさんなどと共にその舌鋒は鋭い。
被害者女性が性暴力を告発した契機は米国の映画プロデューサーからの性暴力を告発した女性、そのことを報じたニューヨークタイムズの記者だったとされているが、わが国では伊藤詩織さんではなかったか。伊藤さんの勇気に触発されたのが自衛隊内でのセクハラ、性暴力を告発した五ノ井里奈さんではないか。
ところが、維新から自民党の比例選出で当選した女の議員が差別発言を繰り返し、その一環で伊藤詩織さんを攻撃するなど、どういうわけか被害者である伊藤詩織さんを攻撃する輩が少なくない。
被害者の口を封じようとするかのようにであるが、口を封じるといえば、弁護士の橋下徹さんが自分に批判的なれいわの大石晃子さんを訴えた名誉毀損の裁判で一審ではあるが、敗訴したことは書いてきた。
加害者として告発され、民事裁判で事実認定され、損害賠償の支払いを求められた男から有田さんは告発されたわけだが、己を批判する口を封じることや性暴力被害者を攻撃する弱い者いじめが横行していることを危惧し、裁判に勝訴したことで、被害者を攻撃してはならないというメッセージを発信したことにもなると勝訴したことを安堵していた。
自分も含め、SNSというのかネットで発信する人は少なくないが、誹謗中傷する人がずいぶんたくさんいることに驚く。
自分の暮らし向きがよくないと他者を攻撃したりする例が多いことからも、不幸な人が多いのだろうとみているが、そういう心では幸せには絶対なれない。
他者の痛みをわかろうとする人間でないと批判するだけでなく、平気で弱い者いじめしたりするようになるのではないか。
性暴力を受けた被害者を攻撃するのは加害者のやること、加害者側のやることだということを肝に銘ずるべきだ。
ジャーナリストの有田芳生氏が14日、東京・司法記者クラブで会見し、「X」(旧ツイッター)の投稿を巡って元TBS記者の山口敬之氏から名誉棄損で訴えられていた件で山口氏の上告が最高裁に棄却されたと報告した。
有田氏はジャーナリストの伊藤詩織氏が山口氏から性的暴行を受けたとして訴えたことに関して、2017年から19年にかけてXに持論を投稿。6つの書き込みについて山口氏が侮辱や名誉棄損にあたるとして有田氏を訴えていた。
一審では5つの書き込みについては侮辱や名誉棄損にあたらないとされたが、一つの書き込みが名誉棄損となり、有田氏に35万円の支払いが命じられていた。しかし、高裁判決ではその点もひっくり返り、さらに、9日付けで最高裁が山口氏の上告を棄却。山口氏の敗訴となった。
有田氏は会見で「国会議員のときに伊藤さんと会った時に『(山口氏から有田氏が)訴えられて申し訳ない』と言われた。そういうことを含めてセカンドレイプどころか伊藤さんへの攻撃がずっと続いている。そういうものに歯止めをかけないといけない。そういう意味でも最高裁の決定はありがたかった」と語った。
有田芳生さんはオウム真理教や反日、反社の統一教会を批判していたジャーナリストで、同じ立ち位置でオウム真理教や統一教会を批判してきた江川紹子さんや統一教会を批判してきた鈴木エイトさんなどと共にその舌鋒は鋭い。
被害者女性が性暴力を告発した契機は米国の映画プロデューサーからの性暴力を告発した女性、そのことを報じたニューヨークタイムズの記者だったとされているが、わが国では伊藤詩織さんではなかったか。伊藤さんの勇気に触発されたのが自衛隊内でのセクハラ、性暴力を告発した五ノ井里奈さんではないか。
ところが、維新から自民党の比例選出で当選した女の議員が差別発言を繰り返し、その一環で伊藤詩織さんを攻撃するなど、どういうわけか被害者である伊藤詩織さんを攻撃する輩が少なくない。
被害者の口を封じようとするかのようにであるが、口を封じるといえば、弁護士の橋下徹さんが自分に批判的なれいわの大石晃子さんを訴えた名誉毀損の裁判で一審ではあるが、敗訴したことは書いてきた。
加害者として告発され、民事裁判で事実認定され、損害賠償の支払いを求められた男から有田さんは告発されたわけだが、己を批判する口を封じることや性暴力被害者を攻撃する弱い者いじめが横行していることを危惧し、裁判に勝訴したことで、被害者を攻撃してはならないというメッセージを発信したことにもなると勝訴したことを安堵していた。
自分も含め、SNSというのかネットで発信する人は少なくないが、誹謗中傷する人がずいぶんたくさんいることに驚く。
自分の暮らし向きがよくないと他者を攻撃したりする例が多いことからも、不幸な人が多いのだろうとみているが、そういう心では幸せには絶対なれない。
他者の痛みをわかろうとする人間でないと批判するだけでなく、平気で弱い者いじめしたりするようになるのではないか。
性暴力を受けた被害者を攻撃するのは加害者のやること、加害者側のやることだということを肝に銘ずるべきだ。
2024年02月15日
危険運転は犯罪 被害者の無念さを考えよ
「危険な運転でも 危険運転ではない」という見出しで2月11日の読売が「広角 多角」というタイトルで(石浜友理記者)危険運転致死傷罪が設けられても、現実には適用されないことへの交通事故被害者の憤りを取り上げていたので書いておく。
2018年12月、長男(当時31歳)を交通事故で亡くした大西まゆみさん(64)は、危険な運転でも危険運転ではないことにされた息子の交通事故における理不尽さに法律の見直しを求めて活動している。
法定速度60`の国道を約146`で走っていた乗用車がタクシーに突っ込み、乗客だった長男を含む4人が死亡。1人が重傷を負った。検察は当然、乗用車の運転手を危険運転致死傷で起訴したが、自動車運転死傷行為処罰法では「制御困難な高速度」で走って事故を起こした場合に危険運転として処罰される。
この条文はいくら猛スピードで走っても車をコントロールできていれば、危険運転には問えないと解釈される傾向があるのだ。
裁判所は、法定刑のより軽い過失運転と判断し、運転手には懲役7年が確定した。
「悪質な運転手の刑を軽くするような法律は何としても変えてほしい」と大西さん。
大西さんら遺族の声を受け、法務省は2月から有識者検討会を設けて法改正を視野に議論を始める。
「飛び出すな 車は急に止まれない」という交通安全の標語を例に、大西さんは146`で走っている車が止まれるわけがない。追突された側が悪いわけがない。標語の時代とは認識が異なるとの思いを抱く。
飛び出す子どもを責める前に、自動車が生活道路ではスピードを出してはいけないし、国道でも暴走するのは犯罪であるということを訴えるのだ。
9日夕方、茨城県ひたちなか市の駐車場で16歳の女子高校生が車の下で見つかり、死亡した。
高校生は車にはねられたあと9キロほどひきずられたとみられるが、車にはバンパー以外に目立った損傷がないことなどから、警察は高校生がはねられる前から路上に倒れていたとみて詳しく調べている。というかわいそうなニュースが流れている。
運転していたのが70代で自分と同世代だったから、教訓になる事故である。
被害者が何らかの理由で道路に横たわっていたとしても、前をよく見ていれば、気づかないはずがないので、仮に、この運転者が高校生をはねたのではないとしても、重大な過失であることに変わりがない。
2月6日、前日、首都圏に降った雪が残っていたが、運転免許の更新に必要な認知症の検査を受けに自動車試験場に行った。
満点ではなかったので、自分が衰えていることは自覚させられた。でも何とか合格したので、試験場までパジェロで送ってくれた連れ合いは喜んでいた。
年に一度あるかないかの雪のために、長年、雪に強いパジェロに乗っている連れ合いは毎日、夕食の支度をするときからビールを飲むくらいで、飲み会のときは最寄りの駅まで送迎をする関係で運転免許を更新してほしいということで送ってくれたのである。
畑に行くとき、軽トラをほぼ毎日運転しているが、年齢的にもう運転はいいかなとは思うようになったので、認知症の検査など受けたくはなかった。
ただし、軽トラを運転することは多いが、遠くに行くことなどないし、当然安全運転だから、生活道路をぶっ飛ばす危険運転者が運転できないような制度をつくってもらいたいくらいである。
あおり運転をする輩や国道を146`というスピードで運転するのが危険運転になるように法改正をする必要がある。
女性に対する性暴力の刑罰の名称が強姦罪から強制性交罪、そして不同意性交罪へと被害者や支援者からの声で変わった。
抵抗しないと同意したことになってしまっていたおかしな法律が、ついに、同意しない性行為は犯罪だということになったから、時代は変わったものである。
交通事故は過失ということで、どちらかといえば、犯罪という扱いになっていなかったが、あおり運転や酒気帯び運転、スピードオーバーなどで死傷者が出たら、これはもう明らかな犯罪である。
過失のときは犯罪ではないとしても、明らかな交通ルール違反で死傷者が出れば、犯罪として厳しく処罰されなければならない。
2018年12月、長男(当時31歳)を交通事故で亡くした大西まゆみさん(64)は、危険な運転でも危険運転ではないことにされた息子の交通事故における理不尽さに法律の見直しを求めて活動している。
法定速度60`の国道を約146`で走っていた乗用車がタクシーに突っ込み、乗客だった長男を含む4人が死亡。1人が重傷を負った。検察は当然、乗用車の運転手を危険運転致死傷で起訴したが、自動車運転死傷行為処罰法では「制御困難な高速度」で走って事故を起こした場合に危険運転として処罰される。
この条文はいくら猛スピードで走っても車をコントロールできていれば、危険運転には問えないと解釈される傾向があるのだ。
裁判所は、法定刑のより軽い過失運転と判断し、運転手には懲役7年が確定した。
「悪質な運転手の刑を軽くするような法律は何としても変えてほしい」と大西さん。
大西さんら遺族の声を受け、法務省は2月から有識者検討会を設けて法改正を視野に議論を始める。
「飛び出すな 車は急に止まれない」という交通安全の標語を例に、大西さんは146`で走っている車が止まれるわけがない。追突された側が悪いわけがない。標語の時代とは認識が異なるとの思いを抱く。
飛び出す子どもを責める前に、自動車が生活道路ではスピードを出してはいけないし、国道でも暴走するのは犯罪であるということを訴えるのだ。
9日夕方、茨城県ひたちなか市の駐車場で16歳の女子高校生が車の下で見つかり、死亡した。
高校生は車にはねられたあと9キロほどひきずられたとみられるが、車にはバンパー以外に目立った損傷がないことなどから、警察は高校生がはねられる前から路上に倒れていたとみて詳しく調べている。というかわいそうなニュースが流れている。
運転していたのが70代で自分と同世代だったから、教訓になる事故である。
被害者が何らかの理由で道路に横たわっていたとしても、前をよく見ていれば、気づかないはずがないので、仮に、この運転者が高校生をはねたのではないとしても、重大な過失であることに変わりがない。
2月6日、前日、首都圏に降った雪が残っていたが、運転免許の更新に必要な認知症の検査を受けに自動車試験場に行った。
満点ではなかったので、自分が衰えていることは自覚させられた。でも何とか合格したので、試験場までパジェロで送ってくれた連れ合いは喜んでいた。
年に一度あるかないかの雪のために、長年、雪に強いパジェロに乗っている連れ合いは毎日、夕食の支度をするときからビールを飲むくらいで、飲み会のときは最寄りの駅まで送迎をする関係で運転免許を更新してほしいということで送ってくれたのである。
畑に行くとき、軽トラをほぼ毎日運転しているが、年齢的にもう運転はいいかなとは思うようになったので、認知症の検査など受けたくはなかった。
ただし、軽トラを運転することは多いが、遠くに行くことなどないし、当然安全運転だから、生活道路をぶっ飛ばす危険運転者が運転できないような制度をつくってもらいたいくらいである。
あおり運転をする輩や国道を146`というスピードで運転するのが危険運転になるように法改正をする必要がある。
女性に対する性暴力の刑罰の名称が強姦罪から強制性交罪、そして不同意性交罪へと被害者や支援者からの声で変わった。
抵抗しないと同意したことになってしまっていたおかしな法律が、ついに、同意しない性行為は犯罪だということになったから、時代は変わったものである。
交通事故は過失ということで、どちらかといえば、犯罪という扱いになっていなかったが、あおり運転や酒気帯び運転、スピードオーバーなどで死傷者が出たら、これはもう明らかな犯罪である。
過失のときは犯罪ではないとしても、明らかな交通ルール違反で死傷者が出れば、犯罪として厳しく処罰されなければならない。
2024年02月14日
弱者とともに信念 92歳映画監督山田火砂子さん
国連が定めた国際女性デーが3月8日で、それまでの期間、女性にまつわる記事を届ける。と2月10日の読売(大石由佳子記者)が暮らしの紙面で「国際女性デー」というタイトルで92歳の映画監督山田火砂子さんが新作『わたしのかあさん―天使の詩―』を完成させたことを伝えている。
ご自身の家族に知的障がいがあることから障がい者疎外に疑問と憤りを持ち、福祉が充実した社会に変えたいと映画作りに情熱を燃やしてきた山田さん「母親が母親らしい愛情と優しさを子どもに向けられるように。経済的に不安なく、のんびりと子育てできる世に」と女性解放の願いも込めて新作に取り組んできたそうな。
山田監督の作品では『大地の詩 留岡幸助物語』『山本慈昭 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日』『母 小林多喜二の母の物語』を観てきたが、『一粒の麦 荻野吟子の生涯』『われ弱ければ 矢島楫子伝』は残念ながら見逃してしまった。
コロナ禍でもあったし、メジャーな作品ではないので、注意していないと上映されていることがわからないからでもある。
社会福祉の先駆者で感化院、つまり教護院の創始者である留岡幸助のことは知らなかったので大いに勉強になった。
中国残留孤児の父と呼ばれた山本慈昭のことは語り継ぐ戦争だから当然知っていたので、信州の阿智村にある満蒙開拓平和記念館に行ったとき、近くの寺にある望郷の鐘を撞いてきた。
小林多喜二は『蟹工船』は読んでいるが、母親のことは知らなかったし、小林が娼婦の足抜けに尽力したことを知り、娼妓解放、人身売買に反対という自分の立ち位置と同じだったから嬉しくなった。
映画を観る人はいろいろで所謂メジャーなエンターテイメント作品、有名な俳優が出演し、製作費がかかっている映画が好きな人が一般的で、観客も動員される。
ところが、天邪鬼だからか、このような作品はほとんど観なくて、所謂マイナー作品、ドキュメンタリーであるとか、考えさせられるような作品を好んで観てきたから、山田火砂子監督の作品は波長が合っているのかもしれない。
自由のために発信していることから、自由を奪われたり、発信できない弱者の代弁をするような形で発信することが少なくないことも山田監督と考え方が近いからかもしれない。
92歳で新作「わたしのかあさん―天使の詩―」を完成させたとのことで、何としてもこの作品は観なければならない。
山田火砂子監督にエールをおくりたい。
ご自身の家族に知的障がいがあることから障がい者疎外に疑問と憤りを持ち、福祉が充実した社会に変えたいと映画作りに情熱を燃やしてきた山田さん「母親が母親らしい愛情と優しさを子どもに向けられるように。経済的に不安なく、のんびりと子育てできる世に」と女性解放の願いも込めて新作に取り組んできたそうな。
山田監督の作品では『大地の詩 留岡幸助物語』『山本慈昭 望郷の鐘 満蒙開拓団の落日』『母 小林多喜二の母の物語』を観てきたが、『一粒の麦 荻野吟子の生涯』『われ弱ければ 矢島楫子伝』は残念ながら見逃してしまった。
コロナ禍でもあったし、メジャーな作品ではないので、注意していないと上映されていることがわからないからでもある。
社会福祉の先駆者で感化院、つまり教護院の創始者である留岡幸助のことは知らなかったので大いに勉強になった。
中国残留孤児の父と呼ばれた山本慈昭のことは語り継ぐ戦争だから当然知っていたので、信州の阿智村にある満蒙開拓平和記念館に行ったとき、近くの寺にある望郷の鐘を撞いてきた。
小林多喜二は『蟹工船』は読んでいるが、母親のことは知らなかったし、小林が娼婦の足抜けに尽力したことを知り、娼妓解放、人身売買に反対という自分の立ち位置と同じだったから嬉しくなった。
映画を観る人はいろいろで所謂メジャーなエンターテイメント作品、有名な俳優が出演し、製作費がかかっている映画が好きな人が一般的で、観客も動員される。
ところが、天邪鬼だからか、このような作品はほとんど観なくて、所謂マイナー作品、ドキュメンタリーであるとか、考えさせられるような作品を好んで観てきたから、山田火砂子監督の作品は波長が合っているのかもしれない。
自由のために発信していることから、自由を奪われたり、発信できない弱者の代弁をするような形で発信することが少なくないことも山田監督と考え方が近いからかもしれない。
92歳で新作「わたしのかあさん―天使の詩―」を完成させたとのことで、何としてもこの作品は観なければならない。
山田火砂子監督にエールをおくりたい。
2024年02月13日
アイヌ民族は先住民族で差別は許されない
NHKETV特集「二風谷に生まれて 〜アイヌ 家族100年の物語〜」を視聴することができたのでアイヌ民族差別に反対する立場から書いておく。
「北海道平取町の二風谷には、アイヌ民族にルーツを持つ人が多く暮らす。貝澤太一さんもその一人。祖父と父は「二風谷ダム裁判」を提起し、初めてアイヌを先住民族と認める判決を勝ち取った。あれから30年近くがたち、何が変わり、何が変わっていないのか。太一さんは祖父と父が歩んできた過去を振り返ろうとしている。太一さんの視点から3代にわたる家族とアイヌの歴史をひも解き、日本社会とアイヌ民族の現在と未来を見つめる。」と㏋にコンセプトがある。
アイヌ民族の畠山敏さん(77)が北海道紋別市の川で、サケ漁は先住民族の権利(先住権)だとして、道に許可申請をせずに伝統儀式用のサケを捕獲し、道警の取り調べを受けた。先住民族が伝統的に行ってきた漁などは国際的に権利として認める流れにある。しかし日本ではアイヌを法律で「先住民族」と明記しながら先住と権を認めず、畠山さんの行為は「違法」に。捨て身ともいえる畠山さんの行動が先住民族とは何かを問いかける。と2019年9月17日の東京新聞が伝えている。
ETV特集では、無論、このことも取り上げていた。
語り継ぐ戦争ではあるが、アイヌ民族の話で満蒙開拓団のことが出てくるとは思わなかった。
太一さんのご先祖はアイヌ民族というわが国における先住民族であるが、その先住民族であるという事実も「二風谷ダム裁判」の判決で勝ち取ったものである。
アイヌ民族に生まれたことで子どもの頃から差別を受けてきた。
そんな貝澤さんの祖父は満州に渡り、満蒙開拓団など日本人が中国人(満人)を差別する姿を目撃し、中国人寄りの立場をとると、「おのれアイヌ!」と言いながら、日本兵に小銃を向けられ、危うく撃ち殺されるところだったという。
アイヌ民族の畠山敏さんを逮捕した和人の国家権力検察は恣意的にとしか言いようがない不起訴にした。
裁判で先住権が争われ、国際的な流れから、国家権力が敗れる可能性が高かったからだと推察されている。
米国でも先住民族である所謂インディアンたちは二枚舌の白人に騙され、戦いに敗れて居留地に追いやられた歴史がある。
ウポポイ(民族共生象徴空間)、国立のアイヌ民族博物館が作られたが、元維新で自民党の比例で当選した女の議員がアイヌ民族を差別する発言などを繰り返しているように、差別主義者が跋扈している。
番組ではアイヌ民族だと公表している詩人で絵本作家アイヌ解放運動家の宇梶静江さんの息子で俳優の宇梶剛士さんがナレーションを受け持っていたが、この人たちの活躍で偏見と差別がなくなることを祈っている。
同じ人間が同じ人間を差別する。LGBTの人たち、性暴力被害者の女性、朝鮮民族、そしてアイヌ民族のことを蔑視した発言を繰り返し、自民党から何らお咎めを受けないということで、自民党は差別される側ではなく差別する側に立ち位置があることが証明されている。
日本をダメにした自民党政権には退陣してもらい、差別をなくそうとする人たちが中心となった政権ができることを願う。
「北海道平取町の二風谷には、アイヌ民族にルーツを持つ人が多く暮らす。貝澤太一さんもその一人。祖父と父は「二風谷ダム裁判」を提起し、初めてアイヌを先住民族と認める判決を勝ち取った。あれから30年近くがたち、何が変わり、何が変わっていないのか。太一さんは祖父と父が歩んできた過去を振り返ろうとしている。太一さんの視点から3代にわたる家族とアイヌの歴史をひも解き、日本社会とアイヌ民族の現在と未来を見つめる。」と㏋にコンセプトがある。
アイヌ民族の畠山敏さん(77)が北海道紋別市の川で、サケ漁は先住民族の権利(先住権)だとして、道に許可申請をせずに伝統儀式用のサケを捕獲し、道警の取り調べを受けた。先住民族が伝統的に行ってきた漁などは国際的に権利として認める流れにある。しかし日本ではアイヌを法律で「先住民族」と明記しながら先住と権を認めず、畠山さんの行為は「違法」に。捨て身ともいえる畠山さんの行動が先住民族とは何かを問いかける。と2019年9月17日の東京新聞が伝えている。
ETV特集では、無論、このことも取り上げていた。
語り継ぐ戦争ではあるが、アイヌ民族の話で満蒙開拓団のことが出てくるとは思わなかった。
太一さんのご先祖はアイヌ民族というわが国における先住民族であるが、その先住民族であるという事実も「二風谷ダム裁判」の判決で勝ち取ったものである。
アイヌ民族に生まれたことで子どもの頃から差別を受けてきた。
そんな貝澤さんの祖父は満州に渡り、満蒙開拓団など日本人が中国人(満人)を差別する姿を目撃し、中国人寄りの立場をとると、「おのれアイヌ!」と言いながら、日本兵に小銃を向けられ、危うく撃ち殺されるところだったという。
アイヌ民族の畠山敏さんを逮捕した和人の国家権力検察は恣意的にとしか言いようがない不起訴にした。
裁判で先住権が争われ、国際的な流れから、国家権力が敗れる可能性が高かったからだと推察されている。
米国でも先住民族である所謂インディアンたちは二枚舌の白人に騙され、戦いに敗れて居留地に追いやられた歴史がある。
ウポポイ(民族共生象徴空間)、国立のアイヌ民族博物館が作られたが、元維新で自民党の比例で当選した女の議員がアイヌ民族を差別する発言などを繰り返しているように、差別主義者が跋扈している。
番組ではアイヌ民族だと公表している詩人で絵本作家アイヌ解放運動家の宇梶静江さんの息子で俳優の宇梶剛士さんがナレーションを受け持っていたが、この人たちの活躍で偏見と差別がなくなることを祈っている。
同じ人間が同じ人間を差別する。LGBTの人たち、性暴力被害者の女性、朝鮮民族、そしてアイヌ民族のことを蔑視した発言を繰り返し、自民党から何らお咎めを受けないということで、自民党は差別される側ではなく差別する側に立ち位置があることが証明されている。
日本をダメにした自民党政権には退陣してもらい、差別をなくそうとする人たちが中心となった政権ができることを願う。
2024年02月12日
技能実習から「育成就労」に転換
政府は9日午前、外国人材の受け入れ・共生に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き、外国人技能実習に代わる新制度「育成就労」を創設する方針を決定した。技能実習制度では「3年」だった「転籍」(転職)を認めない期間を「1〜2年」に緩和し、転職しやすくすることなどが柱だ。今国会に関連法案を提出する。と2月9日の読売が1面トップで伝えている。
技能実習制度では、発展途上国に技術を伝える「国際貢献」を目的としているが、育成就労制度は「人材確保・育成」に重点を置く。転職を制限する期間が1年を超える場合は、政府が受け入れ先企業に昇給・待遇の向上を図るよう要請する。転職時の日本語能力要件も厳格化する。
転職手続きは、非営利の監理団体や公共職業安定所などに限定し、悪質ブローカーの介入を阻止するため民間事業者の関与は認めない。監理団体には外部監査人の設置を義務づける。
外国人材を3年間で一定の技能水準に育成することもうたった。中長期的な就労につなげるためで、特定分野で最長5年働ける「特定技能1号」の水準に育成することを目指す。熟練技能が必要な「特定技能2号」を取得すれば、事実上無期限の滞在や家族の帯同も可能となる。国際的な人材獲得競争が激化する中、労働環境を整え、外国人材を呼び込む。
外国人材の長期滞在を見据え、永住許可制度の「適正化」に向けた見直しについても言及した。政府は、税金滞納などの公的義務を怠った場合に永住許可の取り消しを可能にする法改正を検討する。
外国人技能実習の問題点は、建設、介護そして農業などの現場における人手不足を低賃金の外国人技能実習生の労働で補おうとしているところにある。
これらの現場では、求人を出しても、人が集まらないのは仕事がきついわりに低賃金ということで、仕事の内容と賃金が見合っていないことから慢性的な人手不足となっている。
農業を例にするなら、高額な収入を望めない農家が人手不足に陥っている現状から、技能実習させる名目で低賃金で事実上の労働力とせざるをえないからだ。
今、わが家のある街の至る所といっても過言ではないほど住宅建設が行われている。
古家を解体し、そこに新築されるのだが、その解体現場で働くのは外国人労働者ばかりだ。
直接聞いたので間違いないが、インド、パキスタン、バングラディシュそしてスリランカである。
彼らのリーダーは優秀で日本語が堪能であるから、会話が成立する。
インド人の友人がいて、一度会食したが、彼もまた賢くて、IT産業で働いている。日本語が堪能で、スマホの扱い方を教えてもらうほどで、インドのことを知るための勉強になるから、話をする機会を作ろうとしたらコロナ禍でできなくなってしまった。
外国人技能実習生を低賃金で働かせるため、3年間は転籍(転職)を認めなかったことと、待遇が悪い、所謂ブラックな雇用主の元から逃亡する人が少なくなかった。
逃亡したベトナム人などが犯罪で逮捕されることもまた目立つようになっている。
個人的には自分たちの宗教を日本に持ち込み、トラブルや犯罪が増えるから移民には絶対反対というのが自分の立ち位置である。
しかし、ウクライナのようにロシアの侵攻、侵略で国外に避難せざるをえなかった所謂難民状態にある人は受け入れざるをえないし、現実の問題として、東南アジアの人々を主に建設現場や介護の現場などで働く外国人がいなければ、現場が回らなくなっている以上、大きな声で移民反対とは言いにくくなってしまった。
まあ、真面目に働き、税金を納め、善良な市民として暮らすなら、それもまた時代なのかもしれない。
欧米で大きな問題となっている移民による犯罪の増加にならないように彼らを差別することなく、かつ国民健康保険に加入させるなど仕事ができるような環境を整えてやる必要がある。
技能実習制度では、発展途上国に技術を伝える「国際貢献」を目的としているが、育成就労制度は「人材確保・育成」に重点を置く。転職を制限する期間が1年を超える場合は、政府が受け入れ先企業に昇給・待遇の向上を図るよう要請する。転職時の日本語能力要件も厳格化する。
転職手続きは、非営利の監理団体や公共職業安定所などに限定し、悪質ブローカーの介入を阻止するため民間事業者の関与は認めない。監理団体には外部監査人の設置を義務づける。
外国人材を3年間で一定の技能水準に育成することもうたった。中長期的な就労につなげるためで、特定分野で最長5年働ける「特定技能1号」の水準に育成することを目指す。熟練技能が必要な「特定技能2号」を取得すれば、事実上無期限の滞在や家族の帯同も可能となる。国際的な人材獲得競争が激化する中、労働環境を整え、外国人材を呼び込む。
外国人材の長期滞在を見据え、永住許可制度の「適正化」に向けた見直しについても言及した。政府は、税金滞納などの公的義務を怠った場合に永住許可の取り消しを可能にする法改正を検討する。
外国人技能実習の問題点は、建設、介護そして農業などの現場における人手不足を低賃金の外国人技能実習生の労働で補おうとしているところにある。
これらの現場では、求人を出しても、人が集まらないのは仕事がきついわりに低賃金ということで、仕事の内容と賃金が見合っていないことから慢性的な人手不足となっている。
農業を例にするなら、高額な収入を望めない農家が人手不足に陥っている現状から、技能実習させる名目で低賃金で事実上の労働力とせざるをえないからだ。
今、わが家のある街の至る所といっても過言ではないほど住宅建設が行われている。
古家を解体し、そこに新築されるのだが、その解体現場で働くのは外国人労働者ばかりだ。
直接聞いたので間違いないが、インド、パキスタン、バングラディシュそしてスリランカである。
彼らのリーダーは優秀で日本語が堪能であるから、会話が成立する。
インド人の友人がいて、一度会食したが、彼もまた賢くて、IT産業で働いている。日本語が堪能で、スマホの扱い方を教えてもらうほどで、インドのことを知るための勉強になるから、話をする機会を作ろうとしたらコロナ禍でできなくなってしまった。
外国人技能実習生を低賃金で働かせるため、3年間は転籍(転職)を認めなかったことと、待遇が悪い、所謂ブラックな雇用主の元から逃亡する人が少なくなかった。
逃亡したベトナム人などが犯罪で逮捕されることもまた目立つようになっている。
個人的には自分たちの宗教を日本に持ち込み、トラブルや犯罪が増えるから移民には絶対反対というのが自分の立ち位置である。
しかし、ウクライナのようにロシアの侵攻、侵略で国外に避難せざるをえなかった所謂難民状態にある人は受け入れざるをえないし、現実の問題として、東南アジアの人々を主に建設現場や介護の現場などで働く外国人がいなければ、現場が回らなくなっている以上、大きな声で移民反対とは言いにくくなってしまった。
まあ、真面目に働き、税金を納め、善良な市民として暮らすなら、それもまた時代なのかもしれない。
欧米で大きな問題となっている移民による犯罪の増加にならないように彼らを差別することなく、かつ国民健康保険に加入させるなど仕事ができるような環境を整えてやる必要がある。
2024年02月11日
犯罪被害者を弁護士が継続的な支援 法改正へ
政府は、犯罪被害者らが事件直後から弁護士による継続的な支援を受けられる制度を創設するため、改正法案を今国会に提出する方針を固めた。殺人や性犯罪などの被害者や遺族を対象に、被害届の提出や裁判対応などを弁護士が一括して担い、大きな精神的・経済的負担を強いられる被害者らを救済する狙いがある。と2月8日の読売が1面で伝えている。
日本司法支援センター(法テラス)の業務内容を定める総合法律支援法を改め、法テラスが契約する弁護士の担う役割を追加。▽被害届や告訴状の作成・提出▽加害者側との示談交渉▽捜査機関や裁判所、行政機関への同行▽損害賠償請求訴訟の代理――など一連の対応を、一人の弁護士が事件直後から一貫して行えるようにする見通し。
殺人や傷害致死で亡くなった人の遺族や、不同意性交といった性犯罪の被害者などが対象で、訴訟費用などがかかって「生活の維持が困難となるおそれがある」という資力要件を満たす必要がある。原則として、被害者側に費用負担はさせない方向で調整している。
被害者らは事件後に収入が途絶え、弁護士の十分なサポートを受ける経済的余裕のない場合もある。現在も弁護士費用の立て替え制度などはあるが、支援内容が限定的と指摘されていた。
犯罪被害者等基本法は2004(平成16)年成立。2005年施行された。
当時、小泉内閣のときで、全国犯罪被害者の会(あすの会)の代表幹事だった岡村勲弁護士らが尽力し、今、外務大臣として大活躍している上川陽子さんらが関わって法案がまとめられている。
この法律ができたことで、それまで、裁判においてもどちらかといえば、加害者寄りというか被害者は置き去りにされていたところがあったが、被害者が裁判に参加できるようになった。
しかし、性暴力犯罪では、被害者意識の高まりを受けて、刑法の名称が強姦罪から強制性交罪を経て不同意性交罪というように変わり、難しい言葉だが犯罪の構成要件として、被害者は抵抗したかどうか問われていたものが、権力者から性暴力を受けた時など、抵抗できなくとも被害者が不同意のまま性行為をされたと告発すれば犯罪として処罰されるようになった。
性暴力では警察への告発をするとき、根掘り葉掘り警察官に聞かれることは二次被害だという被害者からの声があったり、被害者を守るには現行の法律では不十分だったことから改正することになったものだ。
今、売れっ子芸人が過去にやってきた女性に対する性暴力が問われているのは、勇気ある被害者女性が声を上げ、時代が変わったことで、被害者が声を上げやすくなったことが大きい。
犯罪被害者に対する世論、メディアの扱いも変わった。
やはり、犯罪被害者等基本法が成立したことが一番の理由である。
被害を受けて、警察や医者に行き、裁判所に行きというとき、一貫して寄り添ってくれる人がいればどんなに心強いことか。
考えてみれば当然のことで、権力者にだって家族、娘がいれば、その娘が同じ目に遭えば、加害者を非難することは間違いないだろう。
だから、不同意の相手と性交渉をすることは犯罪だと認識し、交渉次第で相手をしてくれる相手と遊べば何ら問題にはならない。
このことは教員で性暴力など性犯罪が多いことにも言える。
子どもに手を出すのは厳罰だが、納得している大人が相手なら教員だろうが警察官だろうが問題はない。
遊ぶ金をケチるから身を亡ぼすことになるのだ。
法律の改正を支持する。
日本司法支援センター(法テラス)の業務内容を定める総合法律支援法を改め、法テラスが契約する弁護士の担う役割を追加。▽被害届や告訴状の作成・提出▽加害者側との示談交渉▽捜査機関や裁判所、行政機関への同行▽損害賠償請求訴訟の代理――など一連の対応を、一人の弁護士が事件直後から一貫して行えるようにする見通し。
殺人や傷害致死で亡くなった人の遺族や、不同意性交といった性犯罪の被害者などが対象で、訴訟費用などがかかって「生活の維持が困難となるおそれがある」という資力要件を満たす必要がある。原則として、被害者側に費用負担はさせない方向で調整している。
被害者らは事件後に収入が途絶え、弁護士の十分なサポートを受ける経済的余裕のない場合もある。現在も弁護士費用の立て替え制度などはあるが、支援内容が限定的と指摘されていた。
犯罪被害者等基本法は2004(平成16)年成立。2005年施行された。
当時、小泉内閣のときで、全国犯罪被害者の会(あすの会)の代表幹事だった岡村勲弁護士らが尽力し、今、外務大臣として大活躍している上川陽子さんらが関わって法案がまとめられている。
この法律ができたことで、それまで、裁判においてもどちらかといえば、加害者寄りというか被害者は置き去りにされていたところがあったが、被害者が裁判に参加できるようになった。
しかし、性暴力犯罪では、被害者意識の高まりを受けて、刑法の名称が強姦罪から強制性交罪を経て不同意性交罪というように変わり、難しい言葉だが犯罪の構成要件として、被害者は抵抗したかどうか問われていたものが、権力者から性暴力を受けた時など、抵抗できなくとも被害者が不同意のまま性行為をされたと告発すれば犯罪として処罰されるようになった。
性暴力では警察への告発をするとき、根掘り葉掘り警察官に聞かれることは二次被害だという被害者からの声があったり、被害者を守るには現行の法律では不十分だったことから改正することになったものだ。
今、売れっ子芸人が過去にやってきた女性に対する性暴力が問われているのは、勇気ある被害者女性が声を上げ、時代が変わったことで、被害者が声を上げやすくなったことが大きい。
犯罪被害者に対する世論、メディアの扱いも変わった。
やはり、犯罪被害者等基本法が成立したことが一番の理由である。
被害を受けて、警察や医者に行き、裁判所に行きというとき、一貫して寄り添ってくれる人がいればどんなに心強いことか。
考えてみれば当然のことで、権力者にだって家族、娘がいれば、その娘が同じ目に遭えば、加害者を非難することは間違いないだろう。
だから、不同意の相手と性交渉をすることは犯罪だと認識し、交渉次第で相手をしてくれる相手と遊べば何ら問題にはならない。
このことは教員で性暴力など性犯罪が多いことにも言える。
子どもに手を出すのは厳罰だが、納得している大人が相手なら教員だろうが警察官だろうが問題はない。
遊ぶ金をケチるから身を亡ぼすことになるのだ。
法律の改正を支持する。
2024年02月10日
JAの自爆営業内部告発 取材源守れず、放送倫理違反
JAの”自爆営業”問題を取り上げた放送で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は1月11日、「取材源の秘匿を貫くことができず、放送倫理違反があったとする意見書を公表した。内部告発者が特定される恐れのあるインタビューを放送したこの事案はTVの調査報道のあり方に警鐘を鳴らしている。と放送評論家鈴木嘉一さんが2月8日の読売「アンテナ」で論じている。
1月11日のJIJI.COMによれば、問題のニュースは2023年1月12日に放送された。地方の農協で、共済営業の過大なノルマを達成するため、職員自身や家族が契約を結ぶ「自爆営業」が横行していると伝えた。内部告発する職員3人のインタビューを顔にぼかしをかけ、声も変えて伝えたが、本人の服装をそのまま映すなど措置が不十分で、放送後、発言者が特定されて退職に追い込まれたなどと週刊誌が報じていた。
同委は、取材したディレクターが、内部告発者から身元が分かるのを恐れて使わないよう求められた映像を放送する「重大な失策」を犯すなど、安易な取材姿勢や配慮不足があったと指摘。編集やプレビュー段階での局内のチェックも機能せず、身元特定が疑われる状況を招いたと判断した。
アサリの産地偽装を追い続けたCBCTVが22年ギャラクシー賞の報道活動部門大賞を受けたこと。東京八王子の滝山病院を舞台にして”精神医療の闇”を暴いたNHKの「ルポ死亡退院」などは2023年の新聞協会賞をはじめ多くの賞に輝いた。
意見書が最終章を「失敗から学び、前へ!」と題したように、鈴木さんは、各局は今回のエラー調査報道の糧としてほしい。と結ぶ。
戦争に敗れて79年。いつの頃からか日本がだんだんダメになっていく。
2001年に発覚した雪印食品、2007年には船場吉兆など相次いで明るみになった食品偽装、2005年に発覚した1級建築士と不動産会社長らによる耐震偽装、今お騒がせしているダイハツの検査データ捏造、さらには、検察による小沢一郎さんと陸山会や厚労省の村木厚子さん冤罪事件での調書捏造、そして財務省が何と公文書を書き換えたという事件まで起きている。
自分さえよければいいという新自由主義、功利主義が跋扈しているからで、倫理観の欠如はこれが日本人のやることかと驚かされた。
法律を作る政治家は政治資金を集めるパーティ収入を政治資金規正法に記載しなかったというではないか。
最早、自民党に舵取りという政権を任せていては日本丸は遠からず沈んでしまいそうだ。
偽装事件が公になるのは、そのほとんどが内部告発であり、検察での調書の捏造などでも内部告発というか、見るに見かねて心ある人が良心の呵責に耐えかねて情報を提供することが始まりだが、告発先を間違えると握りつぶされてしまう。
そこで、告発者は文春砲など秘密を守ってくれ、かつしっかり裏付けを取り、報道してくれる機関に情報を提供することになる。
だから,TBSの番組デイレクターが犯した罪は万死に値する。
内部告発者が委縮してしまえば、日本丸はますます沈みゆく太陽の如くということになってしまう。
告発する人の勇気が世界を救うと言っても過言ではない。
米国で、著名な映画プロデューサーのセクハラ、性暴力を告発した女性、応援したニューヨークタイムズの記者、日本では元TBS記者の性暴力を告発した伊藤詩織さん、自衛隊のセクハラを告発した五ノ井里奈さん。芸能事務所の創業者の性暴力を告発した英国のBBCなどの記者、そして、文春砲とまで呼ばれて権力者を告発するジャーナリストなどの力で世の中は明らかに変わりつつある。
JAの内部告発について、自分は組合員であり、所有している自動車をJAの自動車共済に、自宅などは火災共済に加入しているから、共済の職員がわが家にやってくる。
ノルマという表現は使わなかったが、自動車の任意保険は車を購入する店で加入することが多いので、なかなか新規の自動車共済加入は見込めないので、上から、檄を飛ばされているようなことは言っていた。
そのこともあって、2023年に軽トラを東京海上からJAの自動車共済に変えたらとても喜ばれた。
自爆するような営業は長続きするわけがない。
日本に蔓延る新自由主義はよくない。日本をダメにしてしまう。
1月11日のJIJI.COMによれば、問題のニュースは2023年1月12日に放送された。地方の農協で、共済営業の過大なノルマを達成するため、職員自身や家族が契約を結ぶ「自爆営業」が横行していると伝えた。内部告発する職員3人のインタビューを顔にぼかしをかけ、声も変えて伝えたが、本人の服装をそのまま映すなど措置が不十分で、放送後、発言者が特定されて退職に追い込まれたなどと週刊誌が報じていた。
同委は、取材したディレクターが、内部告発者から身元が分かるのを恐れて使わないよう求められた映像を放送する「重大な失策」を犯すなど、安易な取材姿勢や配慮不足があったと指摘。編集やプレビュー段階での局内のチェックも機能せず、身元特定が疑われる状況を招いたと判断した。
アサリの産地偽装を追い続けたCBCTVが22年ギャラクシー賞の報道活動部門大賞を受けたこと。東京八王子の滝山病院を舞台にして”精神医療の闇”を暴いたNHKの「ルポ死亡退院」などは2023年の新聞協会賞をはじめ多くの賞に輝いた。
意見書が最終章を「失敗から学び、前へ!」と題したように、鈴木さんは、各局は今回のエラー調査報道の糧としてほしい。と結ぶ。
戦争に敗れて79年。いつの頃からか日本がだんだんダメになっていく。
2001年に発覚した雪印食品、2007年には船場吉兆など相次いで明るみになった食品偽装、2005年に発覚した1級建築士と不動産会社長らによる耐震偽装、今お騒がせしているダイハツの検査データ捏造、さらには、検察による小沢一郎さんと陸山会や厚労省の村木厚子さん冤罪事件での調書捏造、そして財務省が何と公文書を書き換えたという事件まで起きている。
自分さえよければいいという新自由主義、功利主義が跋扈しているからで、倫理観の欠如はこれが日本人のやることかと驚かされた。
法律を作る政治家は政治資金を集めるパーティ収入を政治資金規正法に記載しなかったというではないか。
最早、自民党に舵取りという政権を任せていては日本丸は遠からず沈んでしまいそうだ。
偽装事件が公になるのは、そのほとんどが内部告発であり、検察での調書の捏造などでも内部告発というか、見るに見かねて心ある人が良心の呵責に耐えかねて情報を提供することが始まりだが、告発先を間違えると握りつぶされてしまう。
そこで、告発者は文春砲など秘密を守ってくれ、かつしっかり裏付けを取り、報道してくれる機関に情報を提供することになる。
だから,TBSの番組デイレクターが犯した罪は万死に値する。
内部告発者が委縮してしまえば、日本丸はますます沈みゆく太陽の如くということになってしまう。
告発する人の勇気が世界を救うと言っても過言ではない。
米国で、著名な映画プロデューサーのセクハラ、性暴力を告発した女性、応援したニューヨークタイムズの記者、日本では元TBS記者の性暴力を告発した伊藤詩織さん、自衛隊のセクハラを告発した五ノ井里奈さん。芸能事務所の創業者の性暴力を告発した英国のBBCなどの記者、そして、文春砲とまで呼ばれて権力者を告発するジャーナリストなどの力で世の中は明らかに変わりつつある。
JAの内部告発について、自分は組合員であり、所有している自動車をJAの自動車共済に、自宅などは火災共済に加入しているから、共済の職員がわが家にやってくる。
ノルマという表現は使わなかったが、自動車の任意保険は車を購入する店で加入することが多いので、なかなか新規の自動車共済加入は見込めないので、上から、檄を飛ばされているようなことは言っていた。
そのこともあって、2023年に軽トラを東京海上からJAの自動車共済に変えたらとても喜ばれた。
自爆するような営業は長続きするわけがない。
日本に蔓延る新自由主義はよくない。日本をダメにしてしまう。